先日、4月に開業したばかりの斎藤釣渡船 斎藤丸でアジ釣りを楽しんできた。サビキ釣りでメクリアジが大釣りとなった当日の模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)
底狙いで早々に良型ダブル
さて、船は魚探で群れを探しているようで、ゆっくりポイント周辺をグルグル回っている。と、ゆっくり動きが止まった。「はい、どうぞ!やってくださいねー」と花田船長のアナウンス。朝イチはどこのタナで反応があるか未知数なので、底から攻めていく。
10m、12m、「おお、想像よりなかなか深い」。15mでオモリが着底したことを確認し、ゆっくり巻き上げていくと、途端にグググッと穂先が絞り込まれた。ググ、ググググッ。サオをゆっくり持ち上げると、グン、グンと幸先よくアジが掛かってくれたようだ。
隣でも今田師匠が「俺もきたわー。今日は大釣りちゃうかー」と笑みをこぼしながら軟調ザオをグニャリと大きく曲げ、時折「おおおお」、「おおお、よく引くわ。いてやん、よう引くわ」と独り言なのか周囲に見せびらかしているのか、必死でリールを巻いている。上がってきたのは25cm超えのアジ。
私もゆっくり巻きながら引きを堪能。すぐに中乗りの駿君がタモを持って駆け付け、スタンバイ。「射手矢さん、よう引いてますね」。この掛け声は何度聞いてもうれしい(笑)。上がってきたのは、25cm前後のアジがダブルだった。「ああ、この仕掛けがいいのか、こっちはダブルでしたわぁ」と今田師匠を軽くけん制(笑)。
ここから勝負の始まり。同船者も含め入れ食いがしばらく続き、海水と氷でキンキンに冷えたクーラーボックスの中には、良型アジが20匹以上入った。
は仕掛けをはわせ気味に
しかし、ここで急にアタリが遠のいた。潮が止まったせいだが、魚はいるはず。これまでピンピンに仕掛けを張ってアタリを待っていたが、アタリが遠のいた時間帯は、海中でスキンが斜めにユラユラ漂うイメージをして、仕掛けは緩め底にはわせ気味してみた。オモリは完全に着底させ、竿先にオモリの感触はないレベル。仕掛け上部スナップ下に5Bのガン玉をセットし、トライする。
スプールはフリーの状態で、ラインの出る量を親指で制御しながら仕掛けを操っていくと、途端にサオがコンコンッとたたかれ出した。そのままイトふけを取ると、グググッと絞り込まれ、ヒット。なんとか作戦は成功。同じサイズのアジだった。「やっぱりいることはいる!」この作戦で、地道に7匹追加。
潮動きだし再びラッシュ
潮が動かない間は仕掛けの操り方でアタリの出方がかわるなんて、やっぱりサビキは奥が深いなぁと思いつつ、また仕掛けを緩ませながらアタリを待っていると、ググググッと一気に絞り込まれるアタリ。「お、また、きたきた」。
が、周囲でも今田師匠もバタつきながらサオを曲げている。「潮動き出しよったなー。入れ食いやわ」。いい群れが回ってきたようで、連発。底へ仕掛けを落とした瞬間に、ググ、グググッと持っていく引きはどうもクセになる。