【2021東海】鮎トモ釣りのキホン 使用タックル・釣り方・注意点

【2021東海】鮎トモ釣りのキホン 使用タックル・釣り方・注意点

いよいよ今年も待ちに待ったアユのトモ釣りシーズンが開幕する。ここではトモ釣りビギナーに向け、サオや仕掛け選択、釣行河川の選択、釣り方などを紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 武田英敏)

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淡水の釣り アユ釣り

トモ釣り河川の選択

トモ釣りを楽しむ上で一番大切なことは、安全第一で無理をせずに自分の体力で楽しめる河川を選ぶこと。大河川は天然遡上が多く魚影も濃い。アユも大きく成長し、数も型も楽しめる。だが反面リスクも高く、ビギナーにはお勧めしがたい。

まずは小規模河川から釣行計画を立てよう。川幅が狭く透明度の高い河川ならアユの行動が目視でき、サイトフィッシングで勉強にもなる。もちろんポイントによっては深場もあるが、股下までのポイントなら根掛かりしても立ち込んでオトリを回収しやすい。

お勧めは三重県の宮川上流や大内山川。宮川上流は放流オンリーの河川だが、放流量が多く今シーズンは人工産4530kgを放流予定で、抜群の魚影だ。大内山川は天然遡上もあり7月に入ったころから面白くなる。

オトリは多めに用意しよう

オトリ購入は2匹が一般的だが、私的には3~4匹のオトリを購入し、どんどん交換し一日の釣りを自分なりにいろいろな視野からトモ釣りを楽しんだらいいと思う。

トモ釣りは循環の釣りだ。慣れるまではオトリ購入の匹数にこだわらずだ。大会でもあるまいし2匹スタートといったルールもない。慣れてくれば減らせばいいのだ。

【2021東海】鮎トモ釣りのキホン 使用タックル・釣り方・注意点自分なりの視野で楽しもう(提供:週刊つりニュース中部版 武田英敏)

実釣だが、まずポイント選択は養殖オトリが無理なく泳げる所、万が一根掛かりしても回収できる水深のポイントからスタートする。オトリを川の流れにナジませ、むやみに引っ張らずオトリ任せに5分ほど辛抱する。この作業ができるかできないかが一日の釣りを左右する。

時合いやオトリが元気な間はアユがアユを呼んで、「トモ釣り簡単」とまで思えてしまうが、反対にパターンが崩れると天国から地獄のごとく、他の釣りにはない負のスパイラルに陥る。オトリという生きたモノでの釣りの難しさでもあり面白さでもある。

テーマを持って臨もう

トモ釣りだけでなく、いろいろなジャンルの釣りにでもいえるが、釣りたい釣りたいが先走れば、必ず壁にぶち当たる時期がくる。その日その日で自分なりの目標を持ち、「今日はオトリを10分ごとに交換する」、「今日はいろいろなハリを使う」、「今日はいろいろな水中イトを使用する」、「今日はポイントをいろいろ移動する」などテーマを持って釣れば、必ず新しい考えでステップアップするだろう。

時間に余裕があれば早朝、昼間、夕方に分けて釣りに行くと時間帯ごとのアユの活性、掛かるポイントの行動パターンも分かってくる。釣果が安定し、釣れたアユのストックに余裕ができたら流れが強いポイント、深場のポイント、根掛かりしても回収しにくいポイントを狙うのも面白い。

ポイント移動にメリハリを

掛かったばかりの野アユをオトリにし、同じポイントで5分を目安に掛からなければ、自分の立ち位置を変えたりオトリを泳がせるラインを変える。それで掛からなければオトリを回収し、逆バリの状態やハリを点検。ハリハリスの長さを変更。それで掛からなければ、その時間帯に自分に釣れるアユがいないと判断しポイントを変わる。

ただし時間帯を変えてもう一度サオを出してみると、入れ掛かりになることもあるからダメポイントとは思わず、再度サオを出すのも面白い。

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