夜でもトップに躍り出て、ド派手なバイトで楽しませてくれるナマズ。狙えば晩秋まで釣れるが、最も熱いシーズンは今。今回はそんなナマズゲームについて解説したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
ナマズゲームシーズン
ナマズは早ければ3月の中旬から釣れることもあるが、何より夜がまだまだ寒い時期。バイトも少ないので、我慢の釣りになる。安定して釣れ始めるのは、やはり4月中旬ごろからだろう。場所によってムラはあるものの、9月いっぱいぐらいまで安定して楽しめる。
ポイントは名古屋近郊であれば、庄内川や新川、またその支流、日光川水系など、いわゆる都市型河川がメインフィールドとなる。産卵が本格化すれば、水田のまたげそうな狭い用水路に入ってくることも珍しくなく、水を張った田んぼの真ん中で産卵活動をしていることもある。
この通り本当に身近な大~中小規模河川が主なポイントとなるため、会社帰りや、アフターファイブで手軽に楽しめるのがこのナマズゲームなのだ。
ナマズゲームのタックル
タックルについて説明しよう。
ナマズ向けロッド
ナマズ専用ロッドをうたうものも出ているが、数はそんなに多くない。そのため多いのがバスロッドの流用だ。MH~Hクラスのバス用ベイトロッドが最も使いやすいだろう。
ナマズ向けリール
合わせるリールはこれまたバス用の小型ベイトリール。自宅の近所に毎日通ってみよう……なんて考えている人は、使用頻度を考えて耐久性を重視したものを購入したい。
ナマズ向けライン
ラインは強度の面からPEラインの4号がお勧め。ブッシュやストラクチャーが多い川なら、5号以上でもいいだろう。ラインの先は先端をダブルラインにするか、フロロカーボンライン12~14号のショックリーダーを1mほど接続する。
PEラインはコシがないため、ティップ(穂先)に絡みやすい。いちいちほどくのが面倒であれば、ショックリーダーを付けた方がいいが、必然的にノット部分にコブができるので、キャスト時にガイドに当たってトラブルになりやすい。どちらも一長一短だが、使ってみて合う方を選ぼう。
これだけ太いラインを使う理由は、ナマズの強烈な引きに耐えられることだけではない。根掛かりしたりゴミがフックに掛かった場合、ミスキャストでルアーがブッシュに突っ込んでしまった場合に、強引にルアーを回収するためだ。
これだけ太いラインを使っていると、ラインが切れる前にフックが伸びるので、高確率でルアーを回収しやすい。またげるような用水路や、支流の小規模河川で釣っていると、どうしてもミスキャストが多発する。ロストを少しでも少なくし、また河川環境を守るためにも、太いかな?と思えるぐらいのラインを使用してほしい。