3月6日、東京都の養沢毛鉤専用釣場で「ニンフ」タイプのフライのボウズ回避率を検証してきた。今回はその模様と、一番回避率の高かったニンフのタイイングを解説したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター片桐真流)
炙りブドウ虫ニンフ
ボウズ回避率20%(2キャッチ/10キャスト)
当方のオリジナルニンフ。100均素材のファイバーモップからブドウ虫をイミテイトしたタイプ。
こちらは1キャスト目ですぐに良型のヤマメがヒット、さらにキャストを繰り返すとニジマスも反応して捕食のタイミングでしっかりアワセができた。釣り人からの視認性もよく、サイトフィッシング可能なニンフである。やはり日陰ポイントはホワイト系ボディが有効かもしれない。ニンフというよりブドウ虫な見た目だが、「炙りブドウ虫ニンフ」と命名。
検証結果から
今回はポイントを絞った検証であったが、このような「日陰で少し深場になった流れ」ではホワイト系ボディでゆっくり沈むタイプのニンフが「ボウズ回避率」を上げるのには有効ではないだろうか。魚に見つけてもらうだけの時間を稼げる生命感ある漂いと、視認性の高いカラーを選択してニンフのタイイングを構成してみてはいかがだろうか。
日陰ポイントで良型も
「ボウズ回避率」の高かった「炙りブドウ虫ニンフ」を、釣り上がりながら同様の日陰ポイントで試した。明らかに反応はよく、ヤマメ、ニジマスが交互にヒットする結果で、バラシも何度かあったが、12~16時の釣行で10匹以上の釣果があった。その日のヒットフライを探し出す過程も楽しいが、こまめなフライチェンジからポイントに合った定番フライを予め用意しておくとボウズの心配もなく、安心度が高まるものである。