夏には「照りゴチ」と呼ばれ最盛期を迎えるマゴチ。本格シーズン前に一足早くチャレンジしてきた。当日の模様を「釣り座と釣果の差」の考察を交えて紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター古谷健太)
最後の流しで52cm本命手中
沖上がりを控えた最終の流しになり、私以外の左舷メンバーはエサ釣りをやめて、ミヨシでルアーに転戦していた。私は引き続きエサ釣りを続行していたが、そんな私にまずはレギュラーサイズがヒット。
そして、また次の一投で根掛かりのような感触から強烈に竿を叩く感触が伝わってきた。
上げてみると52cmくらいの良型のマゴチ、これでなんとか格好がついた形となった。
数&サイズ好調の最終釣果
私の最終釣果はマゴチ3、ワニゴチ1、スズキ1ともう少し頑張りたいところではあったが、船全体としてはエサ釣り5人で26匹のボウズなし(スソは私のマゴチ3匹)、トップは8匹と好調な結果となった。
また、船中では最大57cmのマゴチも上がっており、型も平均的に良かったのが印象的であった。
潮先と釣り座の関係
さて、この日は流しによってアタリが出るのが左舷か右舷か、ミヨシ側かトモ側か、というのがはっきりとしていた日であった。
竿頭の方(左舷ミヨシ)を観察していたが、こまめな底取りを頻繁に行うという基本に忠実なスタイルで着実に数を伸ばしているようだった。
この日は、潮先がどこになるか、そこに釣り座を構えられるかがかなり重要なカギを握ったと言えるだろう。
まず、1日通して北東の風が吹いていたため、船の頭は常に風上である北東を向いていたことになる。そして、釣りをしていた前半2時間くらいは下げ潮、その後は上げ潮に転じていた。
流すポイントやストラクチャーの存在によって一概には言えることではないが、南北に縦長な東京湾では上げ潮の時には潮先は北側、下げ潮の時に潮先は南側という具合になることが多い。
風向きと潮の流れを加味すると、この日は前半戦が右舷側(特に右舷トモ側)、中盤戦から後半戦は左舷側(特に左舷ミヨシ側)が潮先となるため、潮先の釣り座の方はフレッシュなポイントに真っ先にエサを流し込めることになり、まさにこれが船内の最終釣果と合致する結果となった。
どの釣り座が潮先になるかは事前に調べれば、ある程度は把握することができるため、今後はしっかりと潮先を意識して釣り座を構えたい。