沖の水深40~60mで根魚を狙う「ディープロック」が、今年もいよいよ激アツシーズンに突入。今回は、東北のディープロックゲームの世界を紹介しましょう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・阿部慶行)
冬こそ東北ディープロック
今年の冬はとても寒い冬となり、例年に比べると何倍もの大雪になっておりますね。冬は寒くてなかなか低活性になってしまう方も多くいらっしゃるかとは思いますが、そんな寒い季節だからこそ狙える魚がいます。それが根魚!
私の住んでいる宮城県では特に根魚の魚影が濃く、根魚天国と言われております。宮城以外でも多くの根魚に出会うことができるので、このシーズンになると東北を釣り回っている私です(笑)。
とは言っても今シーズンはコロナ禍の影響により残念ながら他県への移動は自粛中。早く行きたくてウズウズしちゃっております。外は寒くても釣りをすればのめり込む事間違いなし!今回はそんなディープロックの始め方を紹介します!
釣り方の基本
東北で1月~4月に最盛期を迎える釣り、それが「ディープロック」です。深い?岩?その名の通り深い水深で岩礁帯周りを釣り、それについた根魚を狙うのがディープロックになります。深い水深(40~60m)を狙うため、基本的には船から狙うことになります。
東北のロック釣行は基本的にシャロー(~10m)の目視できる岩礁帯にさしてきた根魚を狙う釣り方(通称:ボートロック)、そして深場にいる根魚を狙うディープロックとなります。
ボートロックでは岩礁帯が見えるので狙うポイントが分かりやすく、使うルアーウェイトなども軽めのものが多いため、初めて釣りする方々にとってはとてもやりやすい釣りとなります。これでまずは船から根魚を狙うことに慣れることをお勧めします。
一方ディープロックでは目に見える目安となるものはなく、目の前には広大な海が広がっております。水深もあるため、重めのルアーウェイトとなり操作の難易度が少し上がってきます。海底の地形を自分の手で探り、それにアジャストさせて魚を釣り上げる。そんなゲーム性の高い釣りがディープロックです。
エリア・船宿
ディープロックは東北地方では比較的どの漁港からも遊漁船が出ており、今の時期はそれ専門で狙う船宿もあります。そのため自分が通いやすい漁港から出ている船に乗ったり、たまには気分をかえて別の地域の船に乗ったりすると、また違った釣りの楽しさやその地域毎の景観が味わえるので楽しさが倍増します。
参考までに、私がよく行くエリアを紹介すると、宮城県では多賀城から船に乗り仙台湾で釣りをしたり、石巻から船に乗り牡鹿半島~金華山エリアで釣りをしたりとなります。この界隈は比較的大きな根魚を狙えることでも有名ですので、やったことない方々にはぜひトライしていただきたいエリアとなっております。
それ以外ですと岩手県エリアも多くの根魚を狙えることができるので、以前からよく行くエリアでもありますね。
狙うフィールド
ディープロックで狙うフィールドについては、基本的には砂地に所々にある生え根などや、マンメイドストラクチャー(人工障害物)などになります。
シャローエリアでは陸地に繋がるため多くの岩礁帯がありますが、深場になるにつれてどんどん陸地から離れていくため砂地が広がっていきます。広大な海の中狙いとなる生え根やマンメイドストラクチャーを狙い、そして自分が狙った対象魚を釣り上げる、まさに宝探しですよね!
マンメイドストラクチャーには小魚などのベイトが身を隠すことができるように作成しているため、多くのベイトが集まります。そのためその周辺にはベイトを狙うより多くの魚たちが集まりますので、狙うフィールドとしては一級ポイントとなります。
とは言ってもシャローで行うボートロックよりディープロックでは圧倒的にバイト数は減ってしまうので、釣り上げた時の喜びは私個人的にはシャローで狙うよりも達成感が大きいと感じています。