PR 全国初の魚に特化した本屋『サカナブックス』 まるで「読む水族館」?

全国初の魚に特化した本屋『サカナブックス』 まるで「読む水族館」?

東京・新宿区の閑静な住宅街の一角で、魚に特化した本屋『SAKANA BOOKS(サカナブックス)』がプレオープンしました。魚をはじめとした水生生物の図鑑や絵本のほか、干物や缶詰も販売する少し変わったお店です。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部)

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その他 サカナ研究所

『SAKANA BOOKS』誕生

先月下旬、東京・新宿区に新たな本屋が誕生しました。その名も『SAKANA BOOKS(サカナブックス)』。店名の通り、魚をテーマにした「特化型の本屋」です。

本屋が増加中?

本屋と言えば、昨今、街中から減る一方とのイメージを持つ人が大半だと思います。実際に2001年まで全国に2万店以上あった書店数は、20年には約1万1000店にまで減少しており、近い将来に1万店を割る勢いです。

言うまでもありませんが、出版不況が叫ばれて久しい中で、実店舗で本を買うこと人は減少しています。また、首都圏における大規模チェーン店に限って言えば、不動産価格の上昇に伴うテナントオーナー側の意向で契約更新ができずに撤退するケースもあるようです。いずれにしても、出版業界や書店業界が厳しい状況にあることには変わりません。

一方で、いわゆる「独立系書店」と言われるお店が増えています。定義は曖昧ですが、これまでの既存の出版流通に頼らず、オーナー個人の色を反映した書店がこれにあたります。

多様な本屋が誕生

独立系書店の中でも特徴的なのが、ジャンルを絞った選書を行う書店です。

例えば、東京・世田谷区三軒茶屋にある「Cat’s Meow Books(キャッツミャウブックス)」は、猫に特化した本屋です。猫の本を売るだけでなく、保護猫が”店員”として接客するというこだわりぶりです。

また、いわゆる「棚貸し」の本屋も増えています。決められたスペース(棚)を借りて、自身が保有する書籍などを販売するシェア型の本屋です。東京・武蔵野市吉祥寺の「ブックマンション」が有名で、昨年には東京・渋谷区の渋谷ヒカリエ内に「渋谷◯◯書店」もオープンしました。全国でも同様の本屋が増えているといいます。

全国初の魚に特化した本屋『サカナブックス』 まるで「読む水族館」?古本を主体とした新規の本屋も多い(提供:PhotoAC)

魚に特化した本屋

そのような中で、5月30日、東京・新宿区にプレオープンしたのが、魚に特化した本屋『SAKANA BOOKS(サカナブックス)』。魚をはじめとした水生生物やそれらがすむ自然環境に関する書籍・雑誌、図鑑や絵本に特化しています。

水生生物に関する多様な本が並んでいる様子は、言わば『読む水族館』。その一方、魚に関わる雑貨や、干物・缶詰といった水産加工品も並びます。

同店は、魚をはじめとした水生生物に関する本や雑貨、水産加工品を通して、水産資源管理や生物多様性の維持、魚食・伝統文化の継承などにもつなげていきたい考えです。

全国初の魚に特化した本屋『サカナブックス』 まるで「読む水族館」?図鑑から絵本まで多様な品揃え(提供:SAKANA BOOKS)

サカナの皮が財布に?

これからの時代、魚にとって大切な「持続可能性」。持続可能な開発目標(SDGs)の一つには「海の豊かさを守ろう」が含まれています。

SAKANA BOOKSでは雑貨の販売もしており、中でも注目したいのが、魚の皮(フィッシュレザー)を用いて作られた財布やカードケースを展開するブランド「tototo」。

tototoは富山県氷見市を拠点にするフィッシュレザーブランド。ブランド名は、魚を指す 「魚々(とと)」に「と」を加えた「魚々と」からで、共存する豊かな未来を創っていく思いを込めたといいます。

全国初の魚に特化した本屋『サカナブックス』 まるで「読む水族館」?tototoのカードケース(提供:SAKANA BOOKS)

クラファンも実施

SAKANA BOOKSは7月上旬のグランドオープンに向け、クラウドファンディングを実施しています。リターンには、同店で販売する「本棚に飾れる加工品『FishCookBook 』」や、おすすめしたい本を店舗で販売してもらう権利などが含まれます。

プレオープン期間中の営業時間は、月~水曜日12:00~17:30。7月上旬のグランドオープン以降は、土日も含めた営業を予定している。最寄駅は都営新宿線「曙橋駅」もしくは丸ノ内線「四谷三丁目駅」で、いずれも徒歩5分ほど。

釣り好きの人はもちろん、水族館が好きな人や図鑑を読むのが好きな人など「サカナ好き」のみなさん、近くに訪れた際はぜひ足を運んでみては。

全国初の魚に特化した本屋『サカナブックス』 まるで「読む水族館」?クラウドファンディングも実施(提供:SAKANA BOOKS)

<TSURINEWS編集部>