ワカサギの数釣りのためには魚群を見つけ、タナを突き止め、魚の活性に合った仕掛けを使い分ける必要がある。今回、愛知県の入鹿池で株式会社オーナーばり今永さんの戦術を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)
仕掛け変更で低活性に対応
こうして着々と釣果を追加したが、朝の好時合いが終わると、アグレッシブだったワカサギの食い方が徐々におとなしくなってきた。ここで、今永さんは第2段作戦に移行。細く軽いハリを使った「時短ワカサギライト6本」に変更する。
ワカサギの遠慮がちになった吸い込みでも、しっかりハリまで口に送り込むのが狙いだ。その後、実績ポイントの赤壁の東にあるワンドの沖、中央イカダの東側などを転戦しつつ、釣果を追加。
後半は、活性の高いワカサギの群れを探しつつ、食い渋った個体には、「ゼロテン(0テンション釣法)や、仕掛けを一層吸い込み性が良い「タフ渋りワカサギ狐6本」に変えるなどして対応。あぶれることなく釣果を追加した。
ゼロテン釣法のキホン
ここで、ゼロテン釣法について知らない人に、この釣法を紹介したい。イトに与える「テンション(張力」が0」というのが名前の由来で、ワカサギ釣りの場合は、オモリが底に当たった状態で、穂先がわずかに曲がり、ミチイトはピンと張らず、弛まずの状態をキープすることを言う。
オモリの負荷が掛かっていないので、枝スが弱い力で引っ張られても、ミキイトとミチイトがこれに追従して動き、魚に違和感を与えず、かつ弱い吸い込みでもハリが魚の口に転がり込むという理屈だ。
ミチイトを完全に緩めてしまうとアタリが判らないが、穂先がわずかに曲がる程度の張力を掛けておけば、サオの穂先もアタリを捉えてくれる。まだ試したことない人は、「食いが渋いな」と感じたら、ぜひ実践してほしい。