年末年始は寒グレの好シーズン。休みを利用して思う存分、楽しいグレ釣りを満喫できるよう、今回はこの時期にオススメな和歌山の磯を紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)
3. 串本・出雲崎地区
串本大島同様、本州最南端、潮岬の東側に位置する出雲崎の磯群は、これからの季節風には滅法強く、北西の風であれば他の磯場が使えない時でも、よほどのことがない限り船止めになることはない。出雲崎はほとんどが独立磯から形成されていることから、まず、知らない釣り客と同じ磯に上がることがない。自分の思うような釣り方で釣りができるのがありがたい。
黒潮の恩恵を受ける各磯は魚の魚影も濃く、寒の時期には良型のグレを始め、イサギやマダイ、底物ではイシダイが良く釣れる。また、ホンダワラをエサにイガミを専門で狙うと、条件の良い時には20匹、30匹と3段スカリがいっぱいになる釣果を上げてくる人も時折、見受けられる。
代表的な磯群
オススメの磯は出雲崎を代表する双子の親と子、巻崎の前に浮かぶカナトコ、武八、沖の長島、アシカなどが名礁として名高い。どの磯も上り、下りの両潮を狙うことができるので、攻め方は沖の本流筋を中心に潮目や潮のヨレなど変化のあるポイントをダイレクトに攻めてみよう。
4. 那智勝浦・宇久井地区
熊野灘の潮の影響をまともに受ける那智勝浦町宇久井の磯群。熊野灘に隣接する磯場ならほとんどがそうだが、これからの北西風には滅法強く、逆に南東の風にはかなり弱い。
宇久井と言えば「直列五島」と呼ばれる比較的、大きな磯から形成されているが、地寄りの磯でも良型のグレがよく釣れる。
代表的な磯群
直列五島は沖から港に向かって大平石、小平石、丸島、沖エビ、地エビの順に並んでおり、訪れる釣り人はほとんどがこの五島のどこかに渡礁することになる。
五島の中でも特に大平石、小平石の魚の魚影が濃く、50cm前後の大型グレを狙うなら大平石が有望か…。他の4島も30~40cm級の中型グレなら釣果に差はなく、数釣りが楽しめるだろう。グレの他にはイサギ、マダイが良くアタッてくるのでリールはオープンベールで突然のアタリに備えておこう。
宇久井の磯を攻める場合、上げ、下げの潮の変化で潮流の流れる方向がかわるので、特に潮のかわり目などにアタリが集中する。各磯とも磯際で良型が釣れることが多いので、沖の潮筋でアタリが出ない時は磯際狙いが面白い。
宇久井釣りセンター
出船場所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町