メバルはすべて「居付き」ではない。夜になると釣れだすのは、単にレンジが浮くのでなく、群れが入ってくるからだ。そして回遊する以上、やはり潮の上げ下げで食いがかわる。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
下げ止まりの打開術
メバルと潮の上げ下げの関係で言うと、何よりも釣りにくいのが、下げ止まりだ。下げきって潮がまったく動かなくなると、特に静かな漁港内では、食わなくなる。消波ブロック帯では案外食うようだが、私はあまり消波ブロックに乗らないので、漁港内での打開術を考えた。
それは、徹底した表層サイレントレンジキープだ。しかも、ワームのシルエットも1inchちょっとくらいの、小さめ細めに落としてクリアカラーを使う。ナチュラルの中のナチュラルアクション、というかノーアクションで、波止際にほとんど引っ付けるように釣る。そうすると、堤防の継ぎ目などでバイトがくることがある。
潮を意識して臨もう
メバルのように反応の良い魚がダメな場合は、「潮が良くない」といわれる。それは潮回りということもあるし、上げ下げのタイミングだと思う。居付きは3割、潮に乗って微妙に回遊し、それによって入ってくる群れが7割、そして上げで食いが立つというイメージだ。
すべて居付きで一日中同じ場所、同じレンジにいるという甘い考えでは、まったく釣れないこともある。メバルボーズはさすがに辛い。潮を見て動こう。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>