今さら聞けないアジングのキホン:ジグヘッドのシャンクとゲイブとは?

今さら聞けないアジングのキホン:ジグヘッドのシャンクとゲイブとは?

アジングにおいて最重要といえるのが、ジグヘッド重量の選定。ワームの色や大きさはその次の次の話。入門者はもちろん、中級者以上も、釣りあぐねるときはジグヘッドの選び方に立ち返りたい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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アジングでのジグヘッドの選び方

釣具店でアジングの陳列コーナーを眺めると、多種多様な専用ジグヘッドが並んでいる。その中でも選ぶべきは、基本的に0.2g~1.8g前後だ。入門者は他を無視していい。大体0.2g刻みで、0.2、0.4、0.6…という風に準備する。

今さら聞けないアジングのキホン:ジグヘッドのシャンクとゲイブとは?ジグヘッドは重さ別にしっかりと準備していく(提供:WEBライター・井上海生)

ジグヘッド0.8gを中心に選定

アジングの中心となるのは、0.8gだ。0.8gのヘッドだけは、シャンク長別で2種類買ってもOK。アジが確実にいる状況であれば、0.8gにアタリが出ないことはほとんどない。重すぎず軽すぎず、大体のシチュエーションで、水深も表層からボトムまで探れる。

これからアジングを始める方は、「そんなに軽いジグヘッドを使うの?」と驚くかもしれない。しかしながら、アジングは1gアンダーが基本。ロッドもラインもジグヘッドの重さに合わせて設定するので、心配ない、ちゃんと使用できる。

アジが確実にいる状況で、レンジさえ合わせられれば、軽いジグヘッドの方が基本的には反応がいい。ちなみに私の場合、0.15gの極小ジグヘッド、もしくはオモリの付いていない「ハリだけ」でアジングをすることもある。

ジグヘッドの「シャンク」とは?

シャンクとは、簡単にいえばハリのまっすぐな部分の長さ、またはほとんどゲイブも含めた「ハリ全体の大きさ」とも言える。

シャンクの種類

アジングにおいて、ジグヘッドの大きさ(シャンク)は大きく分けて2種類だ。

・短めのショートシャンク→15~20cm弱の豆アジ
・一般的なシャンク(ノーマルシャンク)→20~30cmの中アジ

といったイメージで使い分けて欲しい。

今さら聞けないアジングのキホン:ジグヘッドのシャンクとゲイブとは?ショートシャンク(右)、ノーマルシャンク(左)のジグヘッド(提供:WEBライター・井上海生)

シャンクの使い分け法

ジグヘッドをシャンク別に使い分けるのは、ターゲットとなるアジの口の大きさに合わせるためだ。豆アジは口が小さく、リグ(ワームとジグヘッド)を吸い込む力が弱い。そこでラクに吸い込めるようなショートシャンクのヘッドを使う。対して大型アジの場合、口の大きさに対してハリが小さいと、すぐに吐き出されてフッキングしない。特に高活性時ほどこの傾向は顕著なので、20cm以上相手にはノーマルシャンクのジグヘッドを使おう。

揃えるべきジグヘッド

まとめると、揃えるべきジグヘッドの種類は、次の通りになる。

・0.2g~0.8gまで=ショートシャンク(基本的に20cm程度までのターゲット)
・0.8g~1.8g=ノーマルシャンク(20cm程度~のターゲット)

ただし、これはあくまで基本だ。表層で食ってくる大アジには0.4gのノーマルシャンクが必要になる。しかしどちらかといえばショートシャンクのハリは低活性時にも使えたりと汎用性があり、便利だ。これくらいの種類を持っていけば、ほとんどすべてのパターンに対応できる。

アジングには「オープンゲイブ」が最適

次に、ゲイブ(ハリ先の仕様)についてだが、アジングではオープンゲイブを使用する。アジは吸い込み系のバイトを出す魚なので、人がアタリを感じてアワせるというより、ハリ先に仕事をさせて釣る、という方法の方が釣れやすい。そのためには、アジの口に触れただけで一瞬でフッキングするオープンゲイブを使うのがマストだ。

今さら聞けないアジングのキホン:ジグヘッドのシャンクとゲイブとは?オープンゲイブ(下)とノーマル(上)の違い(提供:WEBライター・井上海生)

しかしオープンゲイブはハリ掛かりしやすい分、水中の藻や根に触れたときもすぐに掛かってしまいやすい。レンジ管理は慎重に。何か水中に厄介なものがありそうなところは打たないことだ。ロストしやすいハリを使っている、ということを忘れずに釣りたい。

釣り始めのジグヘッド重量の目安

釣り始めは、以下を目安にジグヘッドの重さを選定してほしい。

・シャローエリア:0.4g
・水深3m以上はありそうな場所:0.8g
・潮の流れが早いディープ:1.3g前後

この重さで5カウント、10カウントとレンジを刻んで、一定のタナを釣って反応を見る。魚のアタリがあれば、アタったところへ、同じレンジに何度も通す。リトリーブではなく、漂わせる釣り、「レンジキープ釣法」で誘う。早い動かし方をしなければ、アジは1、2回ワームを見たくらいではスレない。

どうにも乗せられないときや、モゾッとしたアタリが多い場合は、2カウント前後上げるか下げるかすると、アタリがはっきりすることが多い。それでも乗らないときには、ジグヘッドを0.2g程度軽くして、同じ水深を通すと食ってくることが多い。特に夜のアミパターンは大体これで攻略できる。

次のページで「ジグヘッド交換のタイミング」を紹介!