いよいよシーズン本番となるサーフを中心とした投げキス釣り。今回は「キスは足で釣れ」の格言を実践するのに必要な、機動力を生かしてサーフを探り歩くための装備を紹介していこう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・奥野太郎)
クーラーボックス
引き釣りに使うクーラーボックスを選ぶ時に大切なことは、1.大きさと軽さ、2.投入口の有無、3.オプション、4.保冷力だと考える。
夏のサーフにおいてもちろん保冷力は必要だが、保冷力の高いモデルは重たくなる上、値段も高くなる。それよりもフタの開閉数を少なくする方がより大切だ。
頻繁に移動することを考えると10~15Lサイズで、なるべく冷気を逃がさないために魚の投入口があり、仕掛けやかえスプール、小物を入れるサイドボックスやサオ受け、エサ箱ホルダーやタオル掛けなどのオプションが選べるタイプが便利だ。
エサ箱と保存法
キスのエサには、イシゴカイ(ジャリメ)や、アオイソメ、チロリ(トウキョウスナメ)などを使用するが、いずれも暑さに弱いので、木製のエサ箱が適度な通気性と断熱効果があっていい。クーラーボックスのトレーにぴったり納まるのが理想だが、氷や保冷剤に直接当てないように気をつけること。
また保管用とは別に、ロッドスタンド(サオ受け)やクーラーボックスの壁面に取り付けて使うエサ付け用のエサ箱を用意し、少しずつ小出しすることで常にエサが元気よく動き、キスにアピールできる。
服装とシューズ
夏のサーフでの服装は、キャップにサングラス、フェイスガードまたはネックガード、長袖のシャツ(半袖のシャツならアームカバーを装着)そして通気性のいい長ズボンまたは、短パンにスパッツスタイルなど、とにかく「日除けと通気性」を重視した動きやすい服装を意識しよう。吸湿速乾性素材のものはベタつかず、着心地もいい。
また、焼けた砂は裸足ではキケンなので、フィッシングサンダルを履くか、最近では「サンドソックス」や「サーフウエドシューズ」なるものも販売されているので、そちらの方が歩きやすく砂も入りにくいのでストレスがない。
ちなみにブーツ(長靴)は防水性、安全性は間違いないが、炎天下では蒸れて仕方ないので不向きである。
そして、サーフと言えどもライフジャケットはできるだけ着用しよう。腰巻きタイプのものなら動きやすいので邪魔にはならない。キャスティング時の指先のケガ防止のため、フィンガープロテクターもお忘れなく。
収納の工夫
ポイントの移動が多い釣りなので、とにかく荷物はコンパクトにまとめたい。私の場合、クーラーボックスの両側にサイドボックスを取り付けて仕掛けや道具を収納している。他にも伸びるロッドスタンドやタオル掛け、シンカーホルダーにエサ箱のフック受けを装着しているので、ひと担ぎで移動が可能だ。
また着替えのシャツやレインコート、食料、予備のリールなど荷物が多い時はシンプルな造りの防水リュックを背負うこともある。