数日前に釣りに行った際に余ってしまったアオイソメの消化を兼ねて、4月7日に静岡県の伊東エリアにあるゴロタ場に釣友と向かった。伊東エリアは砂浜や港湾やゴロタ浜、磯等が目まぐるしく顔を出す表情豊かな海だ。そんな海をランガンして魚を狙った。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井航)
伊東のゴロタ場でムラソイ狙い
当日の潮周りは大潮。今回はゴロタ場の隙間に潜むムラソイが本命であったため、干潮時刻の前後に釣りに向かった。ムラソイは見た目に反して行動範囲が広いようで、潮の干満とあわせて移動を繰り返しているという。
そんなゴロタ場でのムラソイ釣りは、キャスト等は全くせず、多少なりとも深そうなゴロタの隙間(穴)に仕掛けを落とすだけ。という釣りだ。そしてムラソイの魅力は尺クラスのような大型も水深20~30cmの足元に潜んでいるところだろう。
仕掛けはジグヘッド。重さは2g程度で良いが、波がある時等はジグヘッドの重さを重くするかガン玉を打てば問題ないだろう。今回は余ったアオイソメを餌にしたが、他の餌やワームでも楽しめる。
ゴロタ場の穴釣りタックル&釣り方
ゴロタ場での穴釣りにオススメの竿は、長すぎず短すぎずというような長さ。個人的には7ft前後がやり易いと思う。また後述するが竿先は傷が付く恐れがある。傷がついても問題のない竿がオススメだ。糸はナイロンやフロロ2?3号の直結で、仕掛けは竿先から30cmも垂らせば充分だろう。
釣り方は深そうだったり光が入り込んでいなかったりするゴロタの隙間や穴に、竿先ごと突っ込む。竿先ごと突っ込むため傷がつきやすい。誘いはリールを使わず、指に糸を引っ掛けてチョンチョンとさせるだけ。10秒程度やって反応が無ければ次に進むと行った感じだ。
魚がヒットしたら穴から抜きあげるだけ。これといったテクニック等は必要ない。ただムラソイも良型の個体はかなりパワーがある。慌てずにやり取りをしたい。
ゴロタ場での釣りの注意点
ゴロタの上は濡れていたり、海藻が生えていたりすることにより滑り易くなる。スパイクシューズの着用など安全装備にも気を付けたい。また転倒した際の緩衝材としての効果も期待できるため、フローティングベストの着用をオススメしたい。私も当日はこれらの装備で釣りを楽しんだ。
もっともスパイクシューズといえどコケのように藻が生えている所ではグリップが効かないこともある。決して過信はせず、怪我のないことを第一にポイント選びをしてもらいたい。
当日は気温も20度を越え、寒さはなく楽しめた。むしろ暑いと感じるくらいだ。特にこれからの季節は水分補給もこまめにしたい。
2箇所目で本命ムラソイ登場
1箇所目はゴロタが小さかったため、目ぼしい穴が少なく不発。2箇所目は大型のゴロタもあり、有望な穴や隙間も豊富に見られ期待も高まる。釣りを始めると私も友人もあっという間に本命をキャッチ。これは居そうだ、という所に落として狙い通りヒットがあると気持ちいい。
釣果数を増やしながら、歩いていると有望そうな隙間が。餌を落とすとすぐに真っ黒い魚体が突っ込んできてヒット。15cmほどのムラソイだ。
ヒットシーン丸見えが面白い
水深が浅く、ゴロタ場は水も澄んでいるため、ヒットシーンが見えることもしばしば。サイトフィッシングはやはり面白い。
この隙間は奥行きがあると見られたためもう一度仕掛けを落とし誘いをいれると再びヒット。サイズも一緒であったため同じ個体か?とも思ったが、写真を見比べると別の個体のようだ。広い穴には2匹潜んでいるということもある。釣れた所にもう一度仕掛けを落とすのもありだ。更に移動をした3箇所目では風が出てきてしまい苦戦。1匹を追加したところで潮が上げてきてしまったため納竿とした。