昨年末から追いかけているビンチョウマグロ。4回連続ボウズと釣果に恵まれない。何とか1匹。あわよくば20kg超えのタネトンを釣りたいと、三重県・志摩市沖に3月6日、単独トンジギ(ビンチョウジギング)釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・伊藤明洋)
志摩沖でトンジギ(ビンチョウジギング)
当日は申し込み順で私はトモを選択。隣は常連のマコトさん。彼は毎回マグロの釣果を上げており、トンジギ(ビンチョウジギング)の名手。ウィークデーだが、タックルをレンタルした初チャレンジャーも加え、8人で午前6時の出船となった。
深谷水道を抜け、ポイントまで約1時間。ポイントに到着すると、浅めの50mラインで流してと声がかかった。アイヤーロング220gのシルバーにダブルフックをフロントにセット。ライン角度を見ながら、フォール。少し深めでラインカラーの10色で開始した。
ソフトな誘いで大型ヒット!
しばらくするとマコトさんと、ミヨシのアングラーにもヒット。開始早々から活性は高い。上がってきたのは1kg程度の本命だ。
早速彼のソフトに小さく誘うワンピッチワンジャークをまねる。すると、数投後にヒット。かなりの重量感だ。ドラグを鳴らしながらラインが出されていく。やがてマグロは動きを止めた。
「タネトンだ。ドラグを強くせず指ドラグでやれるだろう」と船長の声。アングラーのサオ下を駆け抜け、デッキに上がった。少しずつ寄せてはハンドルを一回転。寄せては一回転を繰り返す。20分、30分、だんだん腰が痛くなってきた。
30kg級『タネトン』浮上!
水面下にキラリと輝く魚影が見え、ラインが真下で回り始めた。一気に引き寄せ、モリを構えた船長がマグロの頭がこちら向いた時に突いたが、無情にも頭をかすめた。驚いたマグロは一気に走りだし、50mほどラインを引き出す。
ここは正念場。いったん体力を整え、もう一度引き寄せにかかる。再び水面に上がってくると、完全に横を向いた瞬間船長はエラ辺りを貫いた。2本のギャフで引き上げた。
私は疲れとうれしさで放心状態。マコトさんが「おめでとう」と、手を差し伸べてくれ、がっちりと握手。30kg級のタネトンだ。