昨年末、栃木県塩谷町にある東古屋湖へニジマス狙いのフライ釣行をした。各河川や湖沼が禁漁期に入るなか、数少ない解禁中の自然のフィールドだ。当日は数こそ出なかったが、50cmアップは2尾とまずまずだった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也)
東古屋湖でニジマス釣り
栃木県塩谷町の東古屋湖は、秋シーズンには台風などの大雨により濁りの強い日が長かったが、12月に入って水況がよくなってきた。大型のニジマスが放流されている釣り場として人気があり、ときにはナナマル、ハチマルと呼ばれる特大サイズが釣れる。
東古屋湖は寒さとの戦いも
現地に着くと気温は氷点下4度。冬の北関東特有のからっ風と相まって極寒の地。
釣り道具を積み込むと、ボート内は凍りついている。防寒着に加えて、尻下のクッションは必需品。魚の活性も気になるが、釣り人の活性がどこまで続くか心配なほどの寒さ。
7時を待って出舟し、下流へと向かう。
岬周りの低層で中型サイズ
まず、ボートを止めたのは、本流筋と松手沢筋の合流点付近の岬周り。水深は16m。シンキングラインのタイプⅣとスリムゾンカーの組み合せで、岸際からカケアガリを表層から中層へと沈めながら探っていく。15分ほどで小型1尾はヒットしたが、釣果はそれのみ。
そこで、ラインをフローティングに張り替え、ゾンカージギングで底層を中心に探っていく。
すると、45cm、42.5cmと中型サイズが釣れてきた。回遊ラインのようで、ポツポツと釣果はあるが、狙いの大型からの反応はない。
松手沢ワンドで55cmニジマスキャッチ!
次に松手沢のワンドに入る。ここは水深2~5mの下流域にある唯一の浅場で、インレットの1つ。
春先の低水温時には水温が上がりやすく、酸素量が多いので、魚が溜まりやすい。ラインをシンクティップラインに替えて、水面下2~3mを中心にマイクロゾンンカーをリトリーブ。15分ほどすると、50~60cm級がチラホラ回遊してきた。
そこで、それらに向かってキャストすると、3投目に1尾がフライを追ってきて、目の前でパクリ。目視でアワセを入れるとフッキング。
最初走られたが、力勝負で寄せてランディングしたのは55cmのニジマス。尾ビレの大きな体高のある魚体だ。
元古屋橋下流で61cmニジマス
このあと、元古屋橋下流の水深10mへ移動。松手沢筋のカケアガリを中心に探っていく。
ここでは、ダウンショットゾンカーを試す。枝スはシンカー上2mから1m出し。動きの遅い大型魚に合せて、デッドスローで探っていくと、小型3尾のあと、大型特有のガツン、クネクネのアタリ。
やや引きが弱かったので、「50cm級か」と思ったら、ネットインしたのは61cmのニジマス。水圧の関係なのか、深場で釣れた魚はファイト時間が比較的少ない。尾ビレが少し欠けていたが、サイズアップ。