荒れ模様の日本海で迎えた厳しい釣行。爆風やみぞれに翻弄されながらも、移動と試行錯誤を繰り返し、ついに湾奥エリアで40cm級のアイナメをキャッチ!新たに導入した「APIA Brute'HR HARBOR SWEEPER 77ML」にも見事入魂成功。悪天候の中でも安全を優先しながら挑んだ、価値ある1尾の記録をお届けします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・久末大二郎)
風が強い中でロックフィッシュゲーム
釣行当日の日本海は風が強い予報でした。道中、海を見るとうねりが残っている状況。事前にアプリで確認してはいたものの、道中で感じた雲行きの怪しさの中、日本海方面の漁港にエントリーしました。
爆風の中でどうやって撃てる場所を探すか、試行錯誤が続いた厳しい釣行でした。
風裏を探しながら釣行するも大苦戦
最初にエントリーした漁港は、外海の影響をもろに受けているのか、漁港内も若干うねりが入っている状況でした。
その中でも湾奥部などの極力外海の影響がない場所を撃ち、風を避けつつ港内を探るもワンバイトのみ。2時間ほどで見切りをつけて隣の漁港に移動することを決断しました。
粘るのもいいですが、状況を素早く判断して立ち回るのが新たな課題かなと感じた良いきっかけにもなりました。
スピニングタックルを新規導入
現在APIAから発売されているロックフィッシュロッド”GRANDAGE BRUTE”シリーズの旧モデルとなるBrute’HRシリーズですが、しなやかなブランクスとリアグリップの長さなど、手に取った瞬間一目惚れしてしまい、躊躇することなく中古釣具店で購入しました。
今回は新たな相棒を入魂するぞ!と息巻いて釣行に来たものの、入魂できるかは雲行きが怪しい…と、筆者はこの時感じていました。
40cmクラスのアイナメをキャッチ
移動した漁港は、最初にエントリーした漁港よりも規模が大きな漁港。そのため湾奥部はうねりもなく穏やかだったためエントリーしました。しかし、外海はテトラに波がかぶるほどの大荒れ。
そして終いには、みぞれが降る始末……(泣)。「新しいロッドで魚をかけてみたいけど今日は難しいだろうか」と、心も折れそうになるほどの悪条件。
しかし、途中で一瞬天気がよくなり、日が差すタイミングがありました。過去にもこういった変化のタイミングでアイナメが口を使ってくれた経験もあり、「口を使うなら今じゃないか?」と思い集中力を高めて今一度気を引き締めてリグをトレースしていると「ゴン!」とバイトしてきたもののフッキングに至らず。
再度同じコースをトレースすると似たような「ゴン!」というファーストバイト。しかし、乗る気配がなかったため、よりスピードを落としてロッドアクションでズル引きしていると、ティップが思いっきり入ったためフッキング!
ドラグワークでいなしつつ上がってきたのは40cmクラスのメスのアフタースポーンのアイナメでした!
悪天候の中、諦めずにキープキャストして本当に良かったと思えた1尾。価値ある釣果に感謝してストップフィッシング。新しいロッドにも入魂できて収穫のある釣行になりました。
天候悪化の際は早めの撤収を
以前も記事で同様のことを伝えたことがありますが、北海道の冬は天候悪化しやすく、さらには吹雪や雪道で道中の運転も非常に危険を伴います。
今回はできると判断して粘りましたが、冬の釣りで天候悪化した際は中止することもしばしあります。自然には勝てません。釣行する際はあくまでも安全第一で行いましょう。
これから冬にかけては天候の影響もあり、釣行頻度も下がりますが、できる範囲の中で北海道のロックフィッシュゲームの魅力をお伝えできたらと思います。
<久末大二郎/TSURINEWSライター>