九州地方で盛んな「落とし込み釣り」は、サビキ仕掛けで小魚を掛け、それをそのままエサにしてヒラマサやブリなどの青物や、大型の根魚を狙う釣り方です。玄界灘や響灘といった九州北部の海域で特に人気があり、主に秋から冬にかけてハイシーズンを迎えます。この記事では、九州の落とし込み釣りについて、ターゲット魚種や仕掛け、タックルの選び方、さらに釣り方のコツをご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・宮崎勝太)
九州の落とし込み釣り
落とし込み釣りは、サビキ仕掛けでベイト(小魚)を掛け、それを餌に青物などのフィッシュイーターを狙うというものです。九州は落とし込み釣りの発祥地として知られており、幅広いエリアで出船している船宿がありますが、特に九州北部の玄界灘や響灘で人気の高い釣りとなります。
主な出船シーズン
落とし込み釣りのシーズンは、8月下旬から12月頃がメインです。初秋はベイトが小さく、時期が進むにつれてベイトも青物も大きくなるため、シーズン後半はより大型の魚が期待できます。
九州の落とし込みで釣れる主なターゲット
九州の落とし込みで釣れる主な魚種を紹介します。
ヒラマサ
九州北部の落とし込み釣りの花形ターゲットといえばヒラマサです。強烈な引きで「海のスプリンター」と呼ばれ、根に突っ込む習性もあるので、大型をキャッチするには強靭なタックルとテクニックが必要です。
ブリ
ブリは他の地域でも定番のターゲットで、九州でも多くの釣果が見られます。秋には小型から中型がよく釣れ、冬には大型の寒ブリも狙うことができます。
カンパチ
カンパチも根に突っ込みタイプのパワーファイター。全域で釣れる魚ですが、特に鹿児島など九州南部でよく釣れ、大型が混ざることもあります。
根魚
アコウ(キジハタ)やマハタ(タカバ)などのハタ類も落とし込みでよく釣れます。さらに、10kgを超える高級魚のアラ(クエ)がヒットすることもあります。
サワラ
サワラも落とし込みで狙える魚の一つです。鋭い歯を持つため、掛かりどころが悪いとハリスを切られることも多く、アワセのタイミングが釣果を左右します。
その他
その他にもマダイ、カツオ、ハガツオ、ヒラメ、ヤガラなど様々なフィッシュイーターが釣れる可能性があり、九州の落とし込み釣りはバリエーション豊かなターゲットが魅力です。