遊漁船の船長には、元プロの漁師だったり、遊漁の傍ら漁業をしている人も多い。舞台が漁業となるとそんなわけでインタビューしてきたのが、兵庫県淡路市の育波漁協で遊漁船を営んでいるエビス丸の小溝船長。船長がおったまげたヤバい魚&想像以上の大爆釣劇について紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 五井)
人間サイズの巨体が……
まずは、10年ほど前のこと、瀬戸内海で船長がシラス漁船に乗り、大きな網でシラスをとる作業に従事していたときの話から。
いつも通りシラス漁の仕事をしていると、何やら網の中をウロウロしている魚がいる。稀にサワラなどの大型魚が入り込むことがあるので、いつものやつかと思ったが……。
次の瞬間、目に飛び込んできたのは人間サイズの巨体。横っ腹のイエローラインと誇らしげに長く伸びた背ビレと尻ビレ、なんと50~60㎏はありそうなキハダではないか。太平洋の漁場ならともかく、まさか瀬戸内海の、ましてやこんな近所で出会うとは。これにはかなり意表を突かれたとのことだった。
マダコの天国
続いては、自分でも「まさかここまで……」と驚いた爆釣エピソード。2年ほど前の初夏、連日マダコ釣りで出船していたが、この年はマダコが不調で苦戦が続いていた。
この日も釣果が芳しくなく、あちこち移動していたが思うようにいかない。他の船長とも連絡を取り合うなか、漁師の先輩が教えてくれた場所があった。残り時間を考えるとギャンブルだったが、一か八かそのポイントに賭けることにした。
場に着き投入が開始されると、なんとお客さんが秒で良型のマダコをゲット。ここから怒涛のマダコラッシュに突入、しかも上がるのは1㎏クラスの大型ばかり。正味1時間半ほどの釣りで、サオ頭は27~28匹のマダコを手にする大爆釣となった。「まさかここまで釣れるとは……」と、漁師仲間の先輩に心底感謝したそうだ。
なお、過去にシラス漁に携わり、現在も遊漁のかたわら職漁もこなす小溝船長。漁師ならではの知識やネットワークを活かし、タコやヒラメなどの底物から、タチウオやアジなどの回遊魚まで、独自のノウハウや情報網で釣りを支えてくれるぞ。
<週刊つりニュース中部版 五井/TSURINEWS編>
エビス丸
少人数制で隣との距離があるので広々!オマツリのストレスなく釣れる。明石海峡大橋の下まで25~30分、鳴門海峡までは1時間!明石と鳴門の美味しいブランド魚が狙えます。また、高速降りてすぐにコンビニありで、そこから港までも至近と利便性がいいのも魅力。