11月前半、クロダイ狙いのイカダのカカリ釣り初挑戦Cさんと、三重県・南伊勢町迫間浦の日乃出屋へ釣行。「Cさんに釣らせる!」を第一目標にしていたが、ラストにまさかの大物が!?
初挑戦者に釣ってもらおう!
予報は終日曇りだったが出船時から風が吹きだし、午前中は雨模様という厳しい条件だった。
当日のテーマは「初心者になんとしても1匹釣ってもらうこと」。自分が釣れても楽しいが、最近は人に釣ってもらうことに快感を覚えるようになってきている。特に今回は、初挑戦者に釣らせることを大義に臨んだ。
季節も晩秋を迎えて数釣りも終盤戦となったが、この時期に過去から実績が高く、潮の流れも緩やかな迫間浦の一番湾奥にある弁天イカダをチョイス。2人して降りつける雨中で意気揚々と船へ乗り込んだ。
当日のタックルとエサ
イカダに到着した時点で2人ともすっかりびしょぬれだったので、Cさんの気持ちがなえてしまわないよう傘の設置から取りかかって手早く済ませる。
次はダンゴ作り。
オキアミ、コーン、サナギミンチをアンコにして数個打ち込んでからタックルを準備した。
取りあえずCさんのタックルを組み、さしエサの刺し方、ダンゴの握り具合、ダンゴが着底してからの動作などなど、一通りレクチャーしてから私のタックルを準備した。
さぁ、初心者アテンドミッションクリアなるか?!
早々にアタリ!
すでにエサ取りの反応はあるようで、期待感満々で第1投。
かすかにダンゴへ反応があったので、ラインを少しずつ緩めながら穂先に集中していると、ダンゴが割れて15秒ほどでフワフワしたアタリ。「これは、もういる」と直感した。
ゆっくりとラインをリリースしていき、わずかにモタれるアタリを見逃さずアワセを入れると、サオがきれいなカーブを描いた。思わず「キタ~」と絶叫。心地いい締め込みを楽しみ、海面に30cmの本命が浮上した。
最高のスタートを切り、素早くスカリINして2匹目を狙い集中していると、今度はCさんが「キタ~」。良型らしく、やり取りがままならずに悪戦苦闘の展開…。
見るに見かねて選手交代でバトンタッチ。サオを渡してもらって応戦したが時すでに遅しで、ロープにこすれて痛恨のラインブレイク。「今のはデカかったのにな~」と苦笑するシーンとなった。
初挑戦者がついに本命キャッチ!
正午前に雨が上がると本命の気配が漂いだし、サナギをメインに27~30cmを5連発。
そろそろCさんにもくるかと思った矢先、サナギでのラインダラダラ放置プレイで穂先がグググ~ッと押さえ込まれ、半信半疑のアワせで戦闘開始だ!!
サオをゴンゴンとたたくように、「本命やで~。今度は絶対逃がすなよ~」と興奮状態。海面に浮上した29cmの本命に、2人して「やった~」と歓喜に包まれるシーンとなった。
取りあえず、これで当日のテーマは達成。あとは釣り切るのみだと、気配が消えうせないうちに30cm弱を次々に撃破。