まごうの丸でLTアマダイ釣り
タックルは少し硬めの7対3調子ライトゲームロッドにミチイトPEライン1。5号を巻いた小型電動リールの組み合わせ。片天ビンに仕掛けは全長2m2本バリ、オモリは60号。付けエサは船宿支給のオキアミ。マルキユーのエビシャキに10分くらい浸すと、エサが締まって持ちがよくなります。
定刻に出船、港からわずか5分ほどであっという間にポイント到着。水深は約50m。
釣り方は、オモリが着底したらイトフケを巻き取り、トントントンと底を小突いて、海底に巣穴を掘って暮らしているアマダイにアピール。約1m巻き上げてアタリを待ちます。
少し待っても反応がなければ、竿をフワフワと優しく上下させて誘ってから食わせの間を作ったり、再度オモリを落として海底をトントン。2~3回繰り返してもアタリがなければ底を取り直します。
また、気づかないうちにエサが取られていることもあるのでチェックは必須。つねにプリッとした、美味しそうなエサが付いていることを心がけています。
待望の「海の貴婦人」登場
しばらく続けていると、グンッと生体反応。「しかしこれはアマダイではない?」と思いながら巻き上げると、予想通りガンゾウビラメ。太陽の光に当てると透明な魚体なんだなぁと観察しながら、何も反応がないよりは楽しいと投入を繰り返します。
開始から1時間、グググンッとアタリ。まさしくアマダイの「3段引き」を感じながら電動リールのスイッチオン。やがて、海中に見えてきたのはピンクのシルエット。無事、本命の「海の貴婦人」をゲット。
良型ダブルを初体験
このあと、三橋魁里若船長はいろんなポイントを探って、後半は水深100m前後へ。気合を入れ直して誘い続けていると、今までとは違う重量感。「何だ何だ?」と、竿を立てて手巻きで2、3m巻く。慎重に上げてくると、途中何度もグングンっと竿先が引き込まれる。祈るような気持ちでやりとりしていくと、なんと良型アマダイのダブル。一荷で釣れたのは初めてなので「嬉しい~、やったぁ!」
さらなる1尾を狙っていきます。でも、アタリが減ってしまい、カサカサッと弱いシグナルを感じて仕掛けを回収すると、エサだけ取られていたり…。ヌーンと重くなったと思ったらウミヘビ。
「なんとかもう1尾」。そんな気持ちに反して時間は沖上がり間近。焦るとエサ付けも雑になりがちだけど、そんな時こそていねいに。
すると、気持ちが通じたのか最後の1投でアマダイが釣れました。テレビドラマのラストのような、ハッピーエンドで終わることができました。最後まで諦めなくてよかった~。
<週刊つりニュース関東版 石坂衣里/TSURINEWS編>