釣りはお金がかかる。それも高止まりの一線があるといえばあるが、しかし、悔しいことにちょっと手元をおろそかにすると、道具が破損することがある。修理するとその金がかかる。ルアーをロストすると、その金が無駄になる。「まあそんなもんさ」と爽やかな顔をせずに、この際、「一体これまでどれくらい泣いたことか」と冷静に考える時も設けたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ロッド&リール 破損編
ロッドやリールが破損した際、修理にはいくらくらいかかるのだろうか。
ロッドの破損は意外に安い
釣具で何を壊すと言って、多くのアングラーが「ロッド」と答えることだろう。ロッドは普通の使い方をしていれば決して魚の引きなんかで折れることなんてない。たとえばアジングロッドでブリを掛けたって折れることは絶対にない(先にラインが切れる)。では何で折れるかといえば、一言。「不注意」だ。
もっとも多いのが、釣り場で転倒するか踏むかして、竿先を折ってしまうことだ。それから、車のパワーウィンドウやドアに挟んでしまうという失敗。これも絶対に折れる。窓やドアを閉める前には、必ず竿が厄介なところに干渉していないか確認しなければならない。
ロッドの破損は、しかしまあ、購入時の保証書があり保証期間を過ぎていなければ、意外に安くつく。私が経験したところでは、定価30000円で修理代7000円くらいまでだ。保証書がない場合は、その2倍ほどか。困るのが古いロッドで、釣具店に在庫がないものはメーカー修理ができない。コレクションにしているロッドは、絶対に折ってはいけないのである。
リールの破損はまあまあ高い
続けて、リール。リールの破損は、どこをヤってしまうかによるが、たとえばスピニングリールのスプールを例にとろう。スプールエッジにガリ傷がついてしまい、釣りができないレベルとなると、釣具店やメーカーでは「新品交換してください」と言われる。多少は自己修復もできるが、耐水ペーパーで削って誤魔化すくらいの応急処置だと、ソルトでの使用ならばいずれ錆が浮いてきたりして、最終的には交換しなければならなくなる。
スプールの交換費用は、エントリー機種なら5000円くらい。ハイエンドならば10000円程度。その他、筆者が経験したところでは、ドラグノブが最大3000円(ちなみにフラッグシップモデルだと10000円らしい!)、ハンドルノブが2000円。ぬめりテトラでボディを思いっきり打ちつけてしまったときには、丸ごと買い替えとなった。
海水にドボンしてしまった場合のオーバーホールは、程度にもよるが、15000円くらいだろうか。ベイトリールはスプールとラインから直でボディ内部に潮噛みが進むので、ちょこちょことオーバーホールが必要だ。