上越ではあまり馴染みのないイサキをメインターゲットとして狙い、好釣果となった釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮崎逝之介)
上越地方では珍しいイサキ釣り
イサキの主な生息域は九州地方沿岸や東北以南の太平洋沿岸とされ、筆者のホームともいえる新潟県上越地方周辺の日本海沿岸では馴染みの薄い魚だ。そのため、美味なイサキを狙うときは相模湾や駿河湾まで足を延ばすこともある。
上越でもイサキが増加中
ただ、近年は上越でも真鯛釣りなどのゲストでイサキの顔を見る機会が増えてきたこともあり、いつか当地でもイサキをメインターゲットに船釣りをしてみたいと思っていた。
そんな折に、能生漁港のこうゆう丸さんの『フカセ五目』という釣りモノでイサキを狙えることを知り、さっそく乗船することにした。まさに、『渡りに船』、どころか、『港に釣り船』である。
こうゆう丸に乗船
6月下旬。季節は梅雨真っ只中。この時期、目まぐるしく変化する天気予報に一喜一憂しつつ、前日になり予報が好転し無事梅雨の中休みの晴れ間に出船できる運びとなった。
早朝4時30分、港に集合。予約順に釣り座を決めて満船の10名で5時に出船。この日は前・後半で釣りモノが変わるリレー釣り。後半のイサキ釣りは10時過ぎにスタートだ。
当日のタックル
タックルは引き味が楽しいライトタックルがおすすめだ。LTアジクラスの竿やリールで問題ない。電動リールを用意するアングラーも多いが、狙いのタナが海面から15m~30m前後と浅めなので電動じゃなくてもいいだろう。
ただしシビアにタナ取りしないと釣果に響くので、釣り糸でも長さが分かるようにセッティングしておきたい。
仮にカウンター付きのリールであってもカウンターの数字と釣り糸の長さがズレてるのが「リールあるある」なので、カウンター数値はあくまでも参考程度にとどめ、PEラインのマーキングを重視して長さを把握するようにしたい。
カウンターの数値ばかりアテにしていると周囲は釣れているのに自分だけ全然釣れないこともありうるので、特に注意したい。
仕掛けについて
仕掛けはテンビン+クッションゴム+吹き流しのウイリー仕掛け。ウイリー仕掛けは2m~4.5m程度で針数は3本くらいまで。ビギナーなら1本や2本に針数を減らしてもよい。
ハリスは3号か4号程度。鋭く突っ込むイサキはハリス切れでバレやすいのでクッションゴムで衝撃を吸収したい。天秤の下にはコマセ用のビシかコマセカゴ+オモリとなる。
オモリの重さは、PE2号までのライトタックルの場合は40号前後。PE3〜4号クラスの場合は80号程度。オモリが別になっていると潮の状況に応じて重さを変更できる。
エサについて
筆者はこの日40号でスタートしたが、潮がやや速めで仕掛けが横に流されるので、途中から50号にウエイトアップした。コマセはオキアミ2kgとアミブロック1個をミックスした。
付けエサはウイリー仕掛けで毛バリの部分にはつけなくてもいいが、カラ針があればオキアミやアカタンなどの餌もつける。
この日オキアミはアタリもないままフグかウマヅラっぽいエサ取りに取られがちだったので、小さく切ったアカタンのほうが餌持ちもよく有効だった。仕掛け・餌・釣り方などはいずれもこうゆう丸のホームページに詳しく情報が掲載されているのでぜひ参考にしていただきたい。