ひと足早く東京湾に夏マダコのシーズンが到来。そこで6月4日(日)、東京湾金沢八景(漁港内)の鴨下丸から釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・大村隆)
鴨下丸でマダコ釣り
マダコ船には17人のファンが乗り込み、右舷9人、左舷8人に分かれて釣り座に入る。私の席は左舷ミヨシ3番。7時20分、桟橋を離れた。
台風と線状降水帯の影響で多量の雨水が流入したため、かなり濁りが強い。左手に八景島を眺めながら横浜沖へと向かい、航程30分で釣り場に到着。周辺には仲間の船影もチラホラ見える。
水色は茶色で「これではタコもエギを見つけづらいだろうなぁ」と思いながら、仕掛けに2個のエギを装着する。「はい、いいですよ。水深は10mです。根掛かりもありますから気をつけてください」とのアナウンスで開始。
本命探してポイントを転々
一流し目で乗りはなく、防波堤寄りへ移動するものの、水色は変わらない。エギカラーを変えてタコを誘う。
ほどなくして、左舷トモ寄りで1kg級が取り込まれた。続いて乗せたのは、左舷トモ2番に座る常連・謝春国さん(品川区)。
その後も船長は「どうも水色がよくないねぇ」と嘆きながらもポイントを次々と探っていく。左舷胴の間に座る女性アングラー清野英利さん(あきる野市)が円弧を描く竿を持ち、真剣な面持ちで巻き上げている。
3.1kgナイスサイズが浮上
やがて、目を見張るほどの良型が脚をくねらせながら上がってきて、仲間が差し出したタモに収まった。3.1kgに清野さんは「昨年、初挑戦でマダコに対面し、2回目のチャレンジで納得サイズを釣ることができてラッキーです」と大満足の笑顔。
右隣に座る森田浩史さん(川越市)は、初挑戦ながら常連が伝授するテクニックを忠実に守り、見事にレギュラーサイズを仕留めた。また、右舷ミヨシ2番で竿を振るもうひとりの女性アングラー新井恵美さん(杉並区)も、3尾目となるレギュラーサイズをゲットして掲げてくれた。
生育順調で今後に期待
中盤を過ぎたというのに、私は本命の顔を見ていない。それでも、手を休めることなく誘い続ける。やがてゴツゴツと石に触れるのとは明らかに異なる感触。ひと呼吸待ってからアワせると、ズシッジワッとマダコの乗り。竿尻をしっかりと小脇にとらえ、スムーズにリールを巻く。やがて少し小振りながら本命が浮上。終盤の流しでもう1尾追釣し、12時30分の沖上がりを迎えた。
船中釣果は0.3~3.1kgマダコ0~3尾。船長に話を聞くと「ここぞと思うポイントを何カ所も回ってみたが、どこも雨水の影響で活発な乗りがなかった。マダコは今年も順調に成育しているから、水色が戻れば活発に乗り出すはず」とのこと。次回を楽しみに帰途についた。
<週刊つりニュース関東版APC・大村隆/TSURINEWS編>