春イカシーズンも後半戦に突入。昨年度は渋かった北九州周辺だが、今年はどこもよく釣れているようだ。今回はまだ春イカを手にしたことがない友人と共にボートから春イカを狙ってみる。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
ボートエギングの強み
今回乗船したのは北九州市戸畑から出船するSEA FLOW。こんがり日焼けした気さくな船長が出迎えてくれる。ボートエギングは、陸から行うエギングをそのまま船から行うので、陸用タックルでそのまま挑戦できる。陸からは届かない場所で釣りができるのでアオリイカに出会う確率はかなり高くなる。
ボートエギングのタックル
今回の私のタックルは
ロッド:エメラルダスMX 85MLM NT
リール:セルテート4000LT
ライン:PE0.8号
陸で使っているタックルそのままである。6/7(水) 5:30に出船した。
痛恨のバラシからスタート
最初のポイントは出船場所から15分ほどのところで開始。水深は5~9m程、自分はハイアピールで少し沈下が早めのエギ王ライブサーチ3.5号でスタート。風下に向けてキャストし20~30秒のカウントでボトム付近を探る。
数投目のシャクリで既に抱いていてアオリイカが掛かった。グーングーンと引き込み、ドラグが引き出される。キロは越えてそうな重さがあったが、数秒でスカっ、と抜けてしまった。春のイカは吸盤の力が強いので、エギを横抱きしたときにカンナまで滑らずに刺さっていない事がある。アワセが弱すぎたか、と思うが後の祭り。ファーストヒットはモノにできなかった。
ポイント移動でキロアップ手中
そのポイントではバラシ後に反応がなく移動となった。移動先ではかなりベイト反応が出ているらしく船長も期待大の様子。ベイトがたくさんいるなら、とにかく目立たせてやる作戦でエギをラトル入りのピンクカラーにしてやってみる。
水深は7~12mなのでカウント30前後で探っていく。アタリはわからなかったが、誘いのシャクリの時に重さが乗っていたのでそのままファイト。がっちり抱き込んだキロアップを確保した。
群れでいるようで、周りもヒットし、船長は大忙しだ。イケスにキロアップが何杯もストックされている様子はまさにボートでのエギングならではである。
2キロ越え大型アオリも登場
その後もシャクリ続けて、自分に1キロ程度の個体がヒットした。じっくりイカのジェット噴射と重さを堪能しながら寄せてくると、エギに掛かっているイカの後ろに遥かに大きなイカが二杯ついてきていた。すぐさま隣にいた同行者に近くにエギを投入してもらうと素直に抱きついた。
釣り上げたのは2キロオーバーの良型。追いかけてきていたもう一杯のほうがこれよりさらに大きかったのでそちらは3キロ近かったかもしれない。追いかけてきたイカをサイトで仕留めるのも船ならではだろう。
複数ゲットも渋めの日
最終結果は1キロ前後が三杯となった。後半戦で中々数を伸ばせず苦戦したが、ちょろっと竿出しした船長はしっかり釣っていたので腕の差である。当日は中々に渋かったらしいが船中全員坊主なしの複数安打。これだけ楽しめるのはやはりボート釣りだからであろう。春でも数釣りを堪能したいならボートエギングがおすすめだ。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>