秋イカシーズンを迎えてボートエギングも楽しい季節に。今回は、現役遊漁船船長がティップラン用エギと仮面シンカーを付けたノーマルエギの違いを解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤丸庄一)
人気のボートエギング
人気の釣りだからこそ各社からティップラン用のエギや、仮面シンカーなどが発売されていますが、お財布に優しい仮面シンカーにするのか、ティップラン用のエギを買い揃えるのか迷ってしまうところだと思います。
そんな方へ、今回はティップラン専用のエギと仮面シンカー装着のエギ、それぞれのメリットを紹介したいと思います。
沖からのアオリイカ釣り方
船でのアオリイカエギングは、キャスティングとティップランの二つに大きく分類できます。
キャスティング
キャスティングは、陸っぱりの釣りと同様に、エギをボトム付近までフォールさせて、シャクリ上げた後のフォールで抱かせますが、船を固定するか、流すかによって、ラインのコントロールがかわってきます。
自分とエギの距離が近くなる時にはどんどんラインが緩むので、ラインを巻きながらコントロールします。
逆に離れて行く時には、ラインを余分に出しすぎないように、コントロールしながらラインを送っていきます。
離れる潮の時に、潮に押されてエギが浮き上がったり、近づく潮の時に、ラインを緩めすぎてアタリが分からなかったり、シャクろうとしたら根掛かりしているようなことがないように、ラインメンディングをしっかりしましょう。
ティップラン
ティップランはボトムに落としたエギを3~7回程度シャクリ上げて、最後のシャクリの後しっかり止めます。エギングのシャクリとは違い、ジギングのワンピッチジャークのようなシャクリです。
船が流れているので、エギは水平フォールのような状態になります。そしてロッドティップに出るアタリを掛けていく釣りがティップランです。
ティップラン専用エギの長所3選
まずは、ティップラン専用のエギを使うメリットを紹介します。
安定した姿勢
そもそもティップラン用に作られているので、止めた時にドシっとした安定感と、イカが抱きやすい姿勢をキープしてくれます。
安定したダート
ヘッドとボディが一体化しているため、水切りがよく、鋭いダートを演出してくれます。
引き抵抗の軽減
ティップランではサオ先の変化でアタリを取るため、軟らかい穂先になっています。そこに潮を感じる以上の負荷がかかるとアタリが分かりづらくなります。潮の抵抗を感じながらも余計な負荷をかけずに水を受け流すボディ形状が、引き抵抗を減らしてアタリを感じやすくさせてくれます。
次のページではノーマルエギに仮面シンカーを使うメリットを紹介