神奈川県中央部を北から南へ流れ、茅ヶ崎・平塚市境で相模湾へ流入する相模川。ここでのアユ釣りは、天然遡上量に大きく影響を受ける。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
相模川のポイントを紹介
遡上の多い年は、初期はチビアユに悩まされるものの、盛期には数釣りが楽しめる。一方、遡上が少ない年は、初期は放流アユがポツポツ釣れる程度だが、お盆を過ぎたころから大アユ河川へと変貌。場所によっては、尺近いアユが20尾以上釣れ続いた年もある。
寒川エン堤における遡上調査では、3~4月で2100万尾以上の遡上量があると推定されており、2月の早遡りや5月以降の遡上を加えると、かなりの遡上量があると想定される。今年は数河川になりそうだ。
川は相模川漁業協同組合連合会によって管理されている。トモ釣りをするなら、相模川第一漁協管内、中津川漁協管内、津久井漁協管内だろう。城山ダム下の小倉橋下流から相模縦貫道上流までの本流区間と支流の中津川、道志川が釣り場となる。本流筋では、上流域から小倉・大島地区、葉山島地区、田名・望地地区に区分できる。
小倉・大島地区
大きな中州があり、小倉橋下流500mあたりで流れは2つに分かれ、1.2km下流で再び合流。本流筋は左岸の流れで、右岸の分流には支流の串川が流れ込む。合流した流れは瀬を形成し、鵜止まりの淵へと落ち込んでいる。天然遡上の一番遡りのアユは、このあたりで縄張りを形成。初期から良型が釣れる。
有望ポイントは、諏訪森下橋下流の通称売店前と呼ばれる早瀬と合流点下の一本瀬。押しの強い流れのなかに良型の野アユが着いており、数・型ともに狙える一級ポイントだ。
葉山島
右岸の県道511号線から入川する。オトリ店があるので、容易に判断できるだろう。釣りが可能なエリアは1km余りと長くないが、流れは離合集散を繰り返し、瀬ありトロありチャラありと変化に富む。エン堤下の消波ブロック下から大トロにかけてと、最下流の大トロ上流の一本瀬が人気ポイントだ。
田名・望地地区
高田橋上下流の釣り場で、広い河川敷があるため駐車に困らない。釣り場は高田橋上流の瀬、大トロ下の一本瀬、キャンプ場前、石切り場で、一級ポイントは一本瀬の瀬肩だろう。
また、昭和橋から座架依橋にかけてのエリアは、最近広まりつつあるアユルアーが許可されている。昨年は釣果30~40尾の人もいたので、興味のある人はチャレンジしてみるといいだろう。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
相模川