待望のGWが近づいてきた。暖かくなり、コロナによる規制も随分と緩和され、あちこちに出かけたいという方も多いのではないだろうか。我々アングラーはもちろん「釣りに行きたい!」と答えるわけだが、家族と共に釣りをするというのは、何物にも代えがたい経験となる。今回は、ファミリーで釣りに行く際に気を付けるべきこととマナーをまとめてみたので、家族を釣りに釣れていく際の参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
ファミリーフィッシングのポイントの選び方
我々アングラーが普通に釣行する時と、家族を釣りに連れていく時は、ポイント選びの段階から観点が変わってくる。どのようなことに気を配り、ポイントを選べば良いかを解説しよう。
トイレがある場所
真っ先に挙がるのがトイレ問題。釣りに慣れた成人男性ならなんとかなるかもしれないが、女性や子供への配慮は不可欠だ。家族と釣りに行きたいなら、トイレがないポイントは早々に諦めた方がいい。
安全面
もし初めて海を訪れる人がいる場合、海に対して恐怖を感じる方がいることを忘れてはならない。特に夜の海は独特の雰囲気があり、慣れていないと大変危険なため、基本は昼の釣りにしよう。
また、転落防止用の柵がある場所や、海面との距離が近い場所、潮の流れが緩やかな場所等がいいだろう。ライフジャケットの着用も忘れずに。
休憩できる場所
4月頃まではともかく、5月にもなると日差しは強烈だ。日焼け止めの用意や帽子着用はもちろんだが、出来れば釣り場の近くに休憩所があると最高だ。もしくは、日陰やイスがあるだけでもかなり違うので、場合によっては日差し避けのパラソルや、アウトドア用の椅子を持参しよう。
歩く距離
単独釣行とは違い、人数分の荷物が増える。結果、釣り道具を家族で分担して持つことになるが、慣れていないと釣りの道具は結構な重さに感じるはず。駐車場から距離が近いポイントだと家族から喜ばれるはずだ。できる限り荷物をコンパクトにまとめ、キャリーカートを利用するのもいいだろう。
周辺施設
数時間にわたって釣りができるのは、アングラーの特性(習性?)みたいなもの。一般的には(状況にもよるが)1~2時間程度、長くても3~4時間ほどで集中力が切れてしまうと考えた方が良い。周辺に買い物ができる施設等があると、いざという時に安心だ。
食事面
アングラーなら、釣りの最中にコンビニのおにぎりや弁当で済ませることも多いだろうが、せっかくの休日にコンビニ飯が嫌だという人もいるはず。釣り公園や管理釣り場など、場所によってはバーベキューが可能なところもあるので要注目だ。
また、簡単なガスストーブとOD缶を持参して、釣り場でお湯を沸かしたり、キャンプ飯のような簡易調理にトライしてもいい。だが、周囲にも多くのアングラーがいるはずなので、くれぐれもマナーだけはしっかりと守るように心がけよう。
気を付けるべき釣行内容
場所が決まったなら、次は釣り方。アングラーなら当たり前の常識が、初心者には全く通用しないと考えてほしい。どのようなことに気を付けるべきかを紹介しよう。
簡単な釣りにする
釣りに慣れていれば、「底を取って」「潮の流れを見て」といった言葉は常識。だが、初心者にとっては「何のことなのか意味不明」な言葉なのだ。
可能な限りシンプルな説明を心がけ、仕掛けを放り込めば釣れる簡単な釣り方をオススメしたい。
エサに注意
たとえアングラーであっても、ゴカイ等のニョロニョロした虫エサが苦手な方は一定数以上いる。家族と釣りに行くなら、できればオキアミやワームを使用するなど、活きエサでない方が扱いやすい。仮に活きエサでも、シラサエビは大丈夫な方が多いうえに、様々な魚種が釣れるのでオススメだ。
釣れる釣りで楽しさを
これが最も難易度が高い項目。アングラーなら「釣れないこともある」と割り切ることも可能だが、初心者は「釣れない=釣りはつまらない」という風になりがちなので、事前の情報収集がカギを握る。各釣具店の釣果情報や、当TSURINEWS等に目を通しておき、さらには潮時を読むことも忘れないようにしよう。
魚の処理
魚を釣って持ち帰った後、処理を家族に任せっぱなしではいけない。疲れているのは皆同じなので、連れて行った人が魚の処理を行い、できれば調理までして家族に振舞うと喜んでもらえるはずだ。自分たちで釣った魚の味は格別なので、ぜひ魚を捌くテクニックをマスターしてもらいたい。
危険な魚に注意
偶然連れてしまうであろうハオコゼやゴンズイ、アイゴ等の毒魚の他、フグやサンバソウの口、スズキのエラブタや背びれ、ガシラやメバルの背びれは大変危険。こういった魚に対処するため、フィッシュグリップとハリ外し用のペンチは必ず持参し、知らない魚が釣れたら素手で触らないように呼びかけよう。