マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第21回は「ヤグラ+1品目縛り」。 第20回はヤグラ+1品目縛り。テーマ最終回はあらためて、このバラケブレンドの使い方や特徴について考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
プラス粒戦でOK
難易度高めの椎の木湖で、そこそこは通用する(当日池全体で14位)ことを証明してみせたヤグラ+粒戦のバラケブレンド。あらためてこのエサの特徴とか使い方をたまには”先生”っぽく紹介してよ。まあ14位じゃあ威張れた話でもないけどさ(笑)。
「そうなんですよ。もっと上位に食い込めれば大威張りで紹介することもできたのですが」
でも素人記者が触っても使えるバラケだなって感じたけど?
「はい。このエサは練れますからね。と言うか、むしろ練らないとハリに付けられません。そのくらい基エサはポソポソしてますから」
練ればいいってところがラクだよね。でも練るって具体的にはどうするの?まさか両ダンゴのようにボウルのヘチにこすり付けちゃうとか?
「そうです。基エサから小分けして、ハリ付けできる程度までグリグリやってください」
でも、それでバラケとして通用するの?
「へんなことを聞きますね。通用するから椎の木湖でもアタリがもらえたのに」
確かに!(笑)。でも練り込み過ぎてしまったらどうするの?
「基エサを適量足して混ぜれば、バラケ性はすぐに復活します」
シンプル・イズ・ベスト
なるほど。ほかにエサを足したりしないの?
「必要ないですね。ただし人によっては練るのを怖がるかもしれないので、その場合は粒戦細粒で調整できます」
粒子のこまかいエサで、あえて目詰まりさせてハリ付けの補助をおこなうってことかな?
「そうなりますね。ただし、目が詰まるってことはネバリが出やすいってことにもなるので、その場合は基エサで調整してください」
つまり、他の麩系エサはまったく必要ないってことなの?
「こういう感じのバラケで釣りたいのであれば、必要ないですね。と言うか、むしろ入れると逆効果です」
こういう感じとは?
「縦バラケです。とにかくタテ方向を意識したバラケで釣っていきたいならヤグラ+粒戦は最強パターンでしょう」
使いやすいバラケブレンド
でもそれで寄せ負けしないの?素人目には麩系が足りないのではって感じてしまうのだけど。
「それはないですね。ヤグラには十分な集魚力が備わっていますから」
ブレンドはシンプルだし、手直しもしやすい。それはよく分かったけど何だかいいことづくめって感じがして、かえって不安になるんだけど。
「その気持ち、分からなくもないです。いつもはもっと多くの品目を使いますからね。ですが正直、魚には関係ないことであって、要は釣り人が必要とするのかしないのかだけでしょう」
でもね、寅さんじゃあないけど「それを言っちゃぁおしまいよ」ってことにならない(笑)
「大丈夫です。このブレンドはとくに粒戦を多く使いますし、新製品のヤグラの販促にもつながりますから」
粒戦200㏄+水200㏄+10分放置+ヤグラ300㏄。このブレンドは、これからも活躍の場面がありそうだね。
「使いやすいバラケブレンドなので、より多くの方に使っていただきたいですね」
次回からは「沖段底をやってみようか」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>