マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第18回は「ヤグラ+1品目縛り」。少ないブレンドでも釣れることを証明して見せて、と記者の提案にまんまとハマった吉田。釣り場は埼玉県羽生市にあるつり処椎の木湖。まずは実釣の模様から。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
新発売の「ヤグラ」
いいバラケエサが発売されたみたいじゃない?
「みたいじゃないって今さらですか」
だって、セット釣りやらないもん。
「ヤグラですよね」
そうそう。それを使った釣りをテーマにしたいんだけど、ただ釣るだけじゃ面白くないしなぁ。
「また、よからぬことを考えてます?」
ちなみにヤグラってブレンド必須なの? それとも単品でもいける?
「パッケージの裏書きには、それぞれの釣り方に応じて基本的なブレンドが明記されていますが、単品では紹介されていませんね」
ということは、単品ではムリなの?
「ムリってことはないでしょうけど人並みもしくはそれ以上に釣りたいなら、粒戦くらいはほしいところですよね。とくにこれからの厳寒期は」
じゃあ決まりだ。今回のテーマはヤグラ+1品目。べつに粒戦オンリーとは言わないけど、とにかくプラス1品目でどうにか釣ってみせてよ。
「任せてください。そういう釣りなら得意中の得意ですから! ちなみに釣り方は自由ですか」
問わないよ。釣り場も任せる!
「だったら椎の木はどうですか? 難易度は高いですが、あそこで通用するならポテンシャルの証明にもなるし」
釣れればね(笑)。
「頑張ります!」
椎の木湖で実釣
2022年も押し迫った12月19日(月)、吉田は椎の木湖の2号桟橋にやってきた。釣り座は渡り奥の工場を背にした釣り座354番。水深表記は4.4m。大寒波襲来で日本海側は大雪。関東平野は晴れだが、朝の気温は氷点下となり今期一番の冷え込みだった。
これで季節風の爆風でもあれば舞台は整ったって言いたいところだけど、風は弱いみたいね。
「ええ。それだけが救いです」
何で2号桟橋の奥を選んだの?
「12月14日に入った5t超の新ベラが2号か3号の渡り奥に潜んでいるんじゃないかって」
おいおい、新ベラ頼りかよ。
「いえいえ、どうせならですよ。狙って釣るわけではありませんから」
なるほどね。
スタートは竿9尺チョウチンセット。ウキは吉田作GTフォールグラスムク2番。食わせは力玉のさなぎ漬けとポンプ出しのさなぎ感嘆を用意。
開始早々1200g超えヒット
さて、肝心のバラケエサだけど.……。
「粒戦でいきます。と言うより、エサバッグの中には、ほぼほぼヤグラと粒戦しか入ってないですから」
つまりイメージはできてるってことね。
「はい。過去には”粒屋さん”とからかわれるほど、粒戦プラスアルファの釣りをやり込みましたから」
何だ、そうなのね。だったらもはや手の内なんだ?
「おそらくですがヤグラとの相性もいいはずです。ただ出たばかりのエサでやり慣れてないものですから、両者の比率に関して探りながらということにさせてください」
取りあえずのブレンドは以下のとおり。
粒戦100㏄+水150㏄+5分以上放置+ヤグラ300㏄。食わせはさなぎ感嘆で7時にエサ打ちスタート。
急激な冷え込みで苦戦を強いられるかと思われたが、1枚目は開始からわずか5分後。しかも1250gのグッドサイズだった。さらに2枚目もその数投後で、やはり重量級。
「新ベラではないですが、旧ベラにこれだけ活性があるなら40枚くらいは狙えそうですね」
お得意のビッグマウスが飛び出るほど、スタートは順調だったのだが。
次回も「ヤグラ+1品目縛り」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>