鳥羽沖では、春の訪れを感じさせる大型サワラの接岸が始まった。サワラは食べてもおいしい、釣ったらデカい。春のモンスターを求めて三重県鳥羽市中之郷から出船した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)
サワラキャスティング
寒さも和らぎ、季節も少しずつ春めいてきた。魚偏に春と書いて鰆(サワラ)。鳥羽沖では、春の訪れを感じさせる大型サワラの接岸が始まった。
また食べても非常に美味で高級魚として扱われるサワラは、鳥羽地方では秋から冬にかけてのトロサワラが有名だが、関西では春が旬と言われている。
そんな食べてもおいしい、釣ったらデカい。春のモンスターを求めて3月5日に三重県鳥羽市中之郷から出船する遊漁船のお世話になった。
当日のタックル
早速タックルを準備。今回はラインシステムを工夫し、サワラの鋭利な歯によるラインブレイクを防止するため、先イトを結束。
先イトとはPEラインラインに結束したリーダーシステムに、さらに太いリーダーを結束することで、フロロカーボンラインカーボンリーダー30号を15cm程度取り付けた。
メータオーバー本命浮上
出船から15分。船長は魚群探知機を見ながら、大型魚のエサとなる小魚の有無に加え、目視で潮目や鳥の位置なども確認しポイントを探っていく。時折ジャンプするサワラや海面がモヤモヤとするなど、サワラの存在も感じられる。
朝日の昇る雄大な景色をバックにキャストを開始。ルアーは昨秋も結果を残してきた140mmサイズのフローティングミノー。
アクションは、ロッドのティップでラインをたたくようなイメージを持ち、ルアーを左右にダートさせて誘っていく。すると早速ドカンッと衝撃が伝わった。
リールのドラグが一気に滑る。このスピード感とパワーから大型サワラを確信。ここからが勝負である。サワラは非常にバラシが多い魚。ここで強引に魚を止めようとすると、ルアーが口周りにしっかり掛かっていない場合や、鋭い歯でリーダーに傷が入ってしまっている場合は、ハリ外れやラインブレイクの危険性が非常に高くなる。
魚が止まるまでじっくり待ち、タモに誘導するような気持ちでファイトすることが重要だ。
そして、海面へと上がってきた魚体はビッグサイズ。1mオーバーの良型だった。先イトには少しばかり傷が入っており、やはり鋭い歯は脅威だ。