女性アングラーから学べることは多い。特に釣りライフの楽しみ方については男性よりも上手だと思う。筆者の独断と偏見にはなるが、一部を紹介してみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
女性アングラー
最近の釣りブームもあってか、今や釣り業界に女性アングラーは当たり前になってきている。筆者もシーバスフィッシングをしていると、女性アングラーに釣果を聞かれる時があるくらいだ。ハゼ釣り、サビキ釣り、船釣り、磯釣り、シーバス釣り…女性アングラーの人口は確実に増えている。中には1人で車中泊までして釣りを楽しむ女性アングラーの方までいるとか……。
そして、女性アングラーは釣りを楽しむ方法をよく知っているように思う。それは釣り方とか、タックルとか、そう言った専門的な楽しみ方ではなく、もっと別な楽しみ方を知っているように思う。今回はそんな女性アングラーにスポットを当てて、釣りの別の楽しみ方を広げてみたいと思う。
道具選びや買い物を楽しむ
釣り道具店に行くと、ご夫婦やカップルで釣り道具を選ぶ方をよく見かける。そして、その光景が実に楽しそうなのだ。決して羨ましいとかそんな目でみているわけではないが、こんな楽しみ方があるのかと感心してしまう。
男性同士とか1人で釣り具を選ぶのも楽しいが、どうしても本気モードになってしまう。買い物を楽しむと言うよりは、釣るためだけの買い物になってしまう。しかし、女性アングラーとの買い物はまた違った時間を過ごせるように思う。買い物そのものに釣りの楽しさがある。そんな感じだ。釣りは道具選びから楽しめるという、新たな一面を知ることができたようだ。
ファッションを楽しむ
釣りに行く時のファッションについても、女性から新たな楽しさを教えられる要素だ。やはり、女性アングラーの方がウェア1つとってもオシャレだ。釣りはファッションではないが、形から入るのも悪くない。
その点女性アングラーは、機能性、使い勝手、カラー、価格など、楽しみながら選ぶセンスがあるように思う。そこが男性アングラーにはない感性ではないだろうか。自分の釣りに合った、オシャレで機能的なウェアを選ぶのが上手い。そして、それを楽しむのも上手い。
こういったセンスは、筆者には無理だ。最低限の機能だけ求めてしまう。例えば、汚れてもなかなか洗えないから、カラーは黒オンリー。みたいな感覚だ。そこに遊びは入れないようになってしまう。やはり、釣りの楽しさは奥が深いということを、女性アングラーを見ると思い知らされる。
整理整頓も楽しむ
女性アングラーは整理整頓が上手だと思う。これは、買い物が上手いこととも関連しているのかもしれない。筆者などは、なかなか手に入らないルアーなどが店頭に並ぶと、ついつい買ってしまう。そして、なくすのを恐れてほとんど使わない。こうやって日の目を見ることのないルアーが増えて行く。
しかし、女性アングラーはそこまで、ルアーに執着はしない。希少なルアーを買い占めたりする方を見たことがない。それよりも、1つのルアーや仕掛けを大切に使う方が多い。釣れても釣れなくても、1つのルアー(道具)を大切にしながら使う。ムダに道具を増やさないのもスマートだ。もちろん、整理整頓などもしっかりして、必要に応じて少しづつ買い足している。
無理がない
本格的に釣りをやる男性アングラーなどは釣り部屋なる、専用の部屋まで用意する方もいるが、女性アングラーなどは、そこまでやる方は少ない。それでも限られたスペースで、道具やウェアをきちんとまとめている方が多い。まさに理想的なフィッシングスタイルだ。全てにおいて無理がない。
こうやって、スマートに釣りを楽しむことは釣りと長く付き合う上で重要だと思う。道具やウェアが増えていき、何が何処にあるか分からない幸せもあるかもしれないが、必要最小限の道具やウェアで、長く釣りを楽しむことの方が重要に思う。