1月10日、三重県・南伊勢町贄浦(にえうら)漁港の海侍丸にてアマダイ狙いで釣行。今回も、昨年の初釣り続き、神々しい真珠のような光が浮上した釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・山本智也)
タイラバで狙うアマダイ釣り
3連休最終日の1月10日、三重県・南伊勢町贄浦(にえうら)漁港の海侍丸からアマダイ狙いで出船した。前日がシケ模様で風が強く出船中止が心配されたが、明け方には若干波風も収まった。
アマダイをタイラバで狙う通称・アマラバは全国各地で近年人気があるようだが、その生息地には他の外道も多く、確実に狙うにはまだまだ不確定要素もあり、ルアーやタイラバで専門に狙っている船はまだまだそう多くないように思える。また料理としても若狭ぐじが有名なように、高級料亭の料理でもしばしば食材として登場する。
その希少性、プレミアムな風格、それに相反するブサかわいらしい顔つき、すべてにおいて私の中では釣魚の中でも大好きなターゲットの1つでもある。
なお今年、私が選んだ「大漁釣守」は、そんなアマダイが紅白色鮮やかに刺繍された静岡の焼津市にある那閉神社のものである。その「アマダイ大漁御守」を握り締め、今年1年の釣果を祈るべく、ポイントへと向かった。
アマラバのタックル
午前6時30分、この日のメインエリアである贄浦沖に到着。船長が魚探と水温計を入念にチェックしながら、岩交じりの砂地のポイントに到着し、タイラバとライトジギングの砂漠ゲームがスタートした。
天候は晴れ、満潮10時52分、小潮。開始からほどなくは上げ潮で潮止まりになると食いも止まると想定し、タイラバ、ジグの操作に集中する。
まずタイラバでスタート。PEライン1号、リーダーはフロロカーボンライン5号、タイラバヘッドはしっかりボトムを感知できるよう200gを選択した。
ネクタイの色にも船長からはお勧めがあり、「とにかく目立たせないように。目立つと先に外道のレンコダイ(キダイ)が反応してしまう」とのことで、地味めの黒、緑、赤系のものをセットした。また低水温のこの時期、魚自体の食い込みも悪いので、少しでも吸い込みやすい小さめのハリ、短めのハリスセットをするよう指示もあった。
アマダイの狙い方
開始当初は風が強く、ボトムコンタクトを取りにくい状況だったが、素早く着底させては強く砂泥煙を上げて、魚の興味を引くイメージを意識したアクションを行った。
アマダイは自らで砂底のボトムに掘った巣穴から顔を出しており、時折海底から砂泥に交じって巻き上がるベイトへ激しく食いついてくる。
そんな砂漠の中のターゲットにニアピンさせることを想像しながら、水深130mラインできっちりと着底を確認し、あまり上まで巻かず、タッチ&ゴーのアクションを繰り返していく。
2時間ほど続けたが、同船者のライトジギングにぽつぽつとレンコダイがヒットしたのみで、まだ本命のアマダイは見られない。その後も時間だけが過ぎていく。
下げ潮でマダイヒット
しばらくして潮止まりを迎え、午後からの下げ潮に期待し、ポイントをどんどん移動していく。「ここで食うはずなんだけどね」と船長から助言があり、午後になって風も弱まったところでマダイ、ウッカリカサゴ、イトヨリ、レンコダイが連発しだした。