沖縄の160もの離島の中、車で30分もあれば1周できて、 釣りと観光、そして歴史ロマンまで感じることができる伊是名島という島があるということを知り、1泊2日でふらっとひとり旅に出掛けてみることにしました。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・佐藤理)
歴史ロマン溢れる「伊是名島」
沖縄の小さな離島「伊是名島」は、美しいサンゴ礁に囲まれ、マリンスポーツを楽しむのにピッタリ。また、その昔、農民から琉球国王となり、さらには300年を超える平和な時代の基盤を築き上げた、絶対的英雄”尚円王”生誕の地。
その勇ましく巧みなサクセスストーリーは島全体で大切に語り継がれ、歴史に詳しくない私でも、知りたい!と思わずにはいられませんでした。
本島からフェリーで55分
伊是名島は、沖縄本島北部・今帰仁村運天港からフェリーで約55分の距離にある離島です。
フェリーいぜな尚円には、尚円王の姿が描かれており、船内も豪華な雰囲気。フェリーに乗り込んだ途端に琉球王国の歴史へ誘われます。港までは、那覇空港の近くのレンタカーを利用し、車のままフェリーに乗り込みます。もちろん、乗船受け付け時は手指のアルコール消毒と検温は必須。
伊是名島(仲田港)へ上陸
コバルトブルーの美しい海を眺めながら広いフェリー内でゆったり過ごしていたら、あっという間。ピラミッドのような三角の山が見えてきたら、間もなく到着の合図です。
窓越しにまず目に飛び込んできたのは、仲田港に掲げられた、「ようこそハブのいない伊是名島へ」の文字。沖縄といえば猛毒を持つハブがいるイメージ。自然豊かなこの島にハブがいないなんて不思議だけど、安心して散策を楽しめます。
軽石の影響も・・
この日は午後から船釣りを楽しむ予定だったのですが、あいにく小笠原諸島の海底火山噴火の影響とみられる軽石の漂着で出船を断念することに。それでも、お世話になる予定だったチャーター船「H・Yマリン」の比嘉さんご夫婦が揃って港で出迎えてくれました。
港の目の前の食堂で一緒にランチ。「面白いからぜひ食べてみて」との奥様のおススメで、私は”みそ汁”をオーダー。運ばれてきたのはどんぶりいっぱいに具が盛りつけられた、もはやお鍋のようなボリューム感のお味噌汁。島で作られたお米は艶々でとっても美味しく、お味噌(尚円みそ)の甘くて優しい味にホッと一息(食事処やま 0980-45-2990)。
船釣りはできず残念でしたが、足場がよく女性やファミリーでも安心して陸っぱりを楽しめるポイントを比嘉さんが案内してくれました。釣りは夕マヅメにとっておき、まずはこの島の歴史に想いを馳せることにします(H・Yマリン 0980-45-3903)。