波止から手軽に狙えるハゼは、シーズンを待ちわびるファンも多い。熊本県の有明海沿岸部も、そろそろシーズン入りするころ。9月26日、試し釣りに出掛けた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
有明海のハゼ
有明海のハゼは大きくわけて2種類。体色が黒いウロハゼと、透き通るような薄い茶色のマハゼがいる。水温が高い序盤はウロハゼが多く、水が冷たくなるにつれてマハゼが増えてくる。
釣り方は波止から青虫をエサにしたちょい投げが一般的だが、ブラクリやウキ釣りで狙っても面白い。型は10~15cmあり、時折20cm級が交じる。
そして、まれにレア魚として知られる大型のハゼクチもくる。ちなみこのハゼクチはマハゼによく似ているものの、大きさが規格外。体長はもちろん、頭部が異常に大きい。黄色いヒレが特徴で、県外から専門に狙うファンもいる。
ハゼ釣りタックル&仕掛け
当日は午前7時ごろ、熊本港の近くにある四番漁港(熊本市西区海路口町)を訪ねた。同港はハゼの実績が高く、家族連れの姿も見える。早速、外波止の内向きに釣り座を構え、仕掛けの準備。
エギングロッドに小型のスピニングリールを付け、オモリ付きのテンビンをセット。これに市販のキスバリを結ぶだけのシンプルな仕掛けだ。エサの青虫を3~4cmに切り、ちょい投げで15mほど先に仕掛けを投入した。
ちょい投げでマハゼ登場
水深は2m前後。海底は潟と小さいゴロタ石交じりで、根掛かりは少ない。そのままリールを少しずつ巻いて誘うが、全く反応はない。遠近探り分けながら、4~5回投げてみても魚信がないので、すぐに見切りを付け、隣接する海路口漁港に移動した。
ここでも同じように、ちょい投げで攻めてみた。すると、1投目から10cmほどのマハゼがハリ掛かり。
20cm大型マハゼ顔出し
しかし後が続かず、半ば諦めかけたときだった。サオ下をミャク釣りで攻めてみると、サオ先が〝お辞儀〟するアタリ。そのまま穂先がブルブルッと強く震え、軽くアワセを入れると乗った。小気味よい引きを味わいながら、そっと抜き上げたのは20cm近い大型マハゼだった。
まさかと思い、同じ場所を攻めると10~15cmのマハゼが連発。どうやらこの日は波止際に魚の群れが固まっているようだ。