各地で大人気の「落とし込み釣り」ですが、播磨灘でもいよいよ好機が到来したようです。家島諸島にて67cmメジロ頭にブリ族連発のボート釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
播磨灘の落とし込み釣り
落とし込み釣りは、イワシの群れに仕掛けを落としてエサとしてハリに掛け、狙いの魚の遊泳層で待ち受ける釣り方で、これは面白くくせになります。各地でこの釣りは大物狙いに実績があり、特に玄界灘でのヒラマサは有名で、青物系から大型根魚までがターゲットです。
私のフィールドの播磨灘でも8月くらいから11月くらいまでイワシの群れがあれば楽しめ、ブリ系の若魚ツバスからメジロサイズがターゲットになります。今回もボートでの落とし込み釣りでメジロサイズを狙います。
※40cm未満=ツバス、40cm超~60cm未満=ハマチ、60cm超~80cm未満=メジロ、80cm超=ブリ、としています
イワシの群れ探しから
家島諸島上島から鞍掛島の南にある小さい磯や魚礁帯のイワシは、回遊してエサ場に集まり、それを食う大型魚が周囲に集まります。今回は、その魚礁帯(家島坊勢漁協の年券取得済み)につくイワシで青物を釣ります。
イワシは、回遊してきても消えてしまうことがあったり、魚礁帯へ漁の網が入り万事休すだったりもありますが、漁のための魚礁なので致し方ありません。その時は無念です。多くは毎年同じポイントにイワシは集まるものの、昨年は釣れたのに今年は全くいないなどというポイントもあります。
ともあれ、見つけられれば、まず魚に一歩近づきました。イワシの群れがいて、ハリに掛かってくれば、狙いものの釣れる確率はかなり高くなります。あとは、青物の群れのサイズが気になりますが、こればかりはなかなか選びづらいものです。
メジロサイズから登場
9月初旬の大潮の後の中潮といい潮の9月10日、魚礁帯の水深30~35mにはプランクトンを食うイワシの群れがいくつもいます。6時30分に釣り開始ですが、朝の北風が強く安定しにくいため、後進を適時入れながら船位を保ち、潮に乗せていきます。
ボートを流す筋を決めて流していくと、イワシの群れが魚探に現れました。すかさず仕掛け投入すると、落ちていく仕掛けにイワシが食ってきます。穂先が震え、手元にプルプルと伝わり準備万端です。
何回か繰り返しながら探っていくと、7時に1匹目の強引が出ました。結構パワフルな引きで、軟調のフルソリッドロッドを絞り込んでくれます。タモに入った60cmを超えるメジロサイズが、本日のスタートを切りました。嬉しくホッとする1匹目が、このサイズだと楽しい1日になりそうです。