木曽川下流域の投げ釣りでウナギを狙った。台風後のタフコンディションであったが、狙い通り本命のウナギを2匹キャッチできたので、その模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
木曽川河口でウナギ釣り
高級魚のウナギは、とても魅力あるターゲット。釣り場は河川なので誰でも狙えるが、やみくもに釣りに行ってもキャッチすることは難しい。それにはタックル、仕掛け、エサ、潮、ポイントなどの条件があり、これらのノウハウがあれば出会える確率は高くなる。
私は釣友のプレジャーボートでのウナギ釣りがキッカケ。岸からも狙えるのではないかと考え、ボートで用いた仕掛けを基にして、岸からの投げ釣りの課題を改善して今の仕掛けになった。
改善のヒントは、その場所で長年釣りをやっているベテラン釣り人からのアドバイスが大きい。ベテラン釣り人と会話をするときは、教えを乞うという姿勢でいろいろ聞くと、親切丁寧にノウハウを教えてくれる。
だが、相手が自然となると、釣り人側がいくら周到に準備をしていても釣れないこともある。
今回は台風が発生しており海は荒れていた。だがそれは海上の話で、河口には影響がない。木曽川の上流域で雨が降ったが豪雨とはならず、その影響は少ないと判断。8月6日、妻と木曽川に釣行した。
当日の状況
午後3時に自宅を出発、フィッシング遊の長久手店で久しぶりに生きたカメジャコを購入できた。釣り場に到着したのは5時30分。当日の潮は中潮で、満潮は午後5時30分、干潮は午後11時9分。到着時は満潮に近い状態で、海からのウネリの影響か波があった。
この厳しい状況を知っていたためか釣り人は非常に少ない。だが、厳しい状況だから釣りをやめるという選択肢はない。カメジャコが入手できたので、これに期待して釣りの準備を始めた。
開始1時間アタリなし
1投目、遠投して状況を見ると、底は荒れているようで仕掛けが安定しない。15分後に仕掛けを回収すると水草が絡まっていた。次は10m付近に投入。この付近は多少底の流れが緩やからしく仕掛けは安定していた。
この日はサオを3本出す。自宅周辺で採取したミミズを使ってみたが、1時間たってもアタリはなく、食われた痕跡もない。やはり厳しい状況だ。
招かれざるゲストアカエイ登場
ポイントはそのままで、エサをミミズからカメジャコに変更。その直後、かすかだがサオの先端が中途半端にピンピンと震えた。何か掛かったようだ。少し時間を置いてアワセを入れ、一気にハンドルを回して手応えを確認すると、重量感があり、魚が暴れる感覚が伝わる。これはウナギか?やたらと重い。
なんとか寄せてくるとアカエイだ。アカエイの尾には毒があるため、注意してハリを外してリリース。カメジャコはゲストも釣れてしまうという難点があるため、エサの確認が必要だと認識した。