乗っ込みシーズンに突入した蒲生田の磯へフカセ釣りでチヌを狙って釣行。バラシもあったが本命7匹をゲットした当日の模様をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)
蒲生田の磯でチヌフカセ釣り
昨年、岡本キノコ園さんの段取りで、阿南市の伊島磯釣行の動画撮影に行ったときは散々だったので、今度は私の段取りで、伊島磯釣行のリベンジを図ることにした。
4月18日(日)は、3日前事前の天気予報では雨風で海は大荒れとの情報だったが、春は天気の移りかわりが早く、風の方向が北西にかわり、波は抑えられる状況に変化した。事前情報から釣行を取りやめた釣友もいたが、やる気満々の渡辺君に、主役の岡本さん、ベテランの井上さん、蒲生田を知り尽くした工藤さんと私の5人での釣行となった。
住吉丸の棚橋金次郎さんは体調もよく、私たちを安全に磯まで運んでくれた。「金さん、何歳になるん?「わしは82歳じゃ」「元気でおってよ。やめる渡船もあるけんど、金さんが居らんようになったら、蒲生田や伊島に行けん様になるけんな。たのむでよ」と挨拶を交わして出船。
棚橋金次郎渡船で岬の軍艦へ
春の乗っ込み時期だというのに、磯へは私たちだけである。他の船も見かけない。貸し切り状態である。渡船基地から椿湾を出て、蒲生田岬の先端にさしかかる。名勝「岬の軍艦」が見えたところで、岡本さんに「ここに降りよう。おおきな磯やから、どこでも釣れるよ」と言って二人で上がった。
「岡本さん、ここには上がったことあるん?」「いや初めてです」」「えーそうなん?蒲生田は、あんまり来たことがないの?」「ほぼないです」「今は、どないしたって釣れるいけん、いけるわよ」と会話をして、まずは仕掛けをこしらえることにした。
「岡本さん。どんな仕掛け?仕掛けを教えて」カメラの前でスラスラと上手に答える岡本さんである「竿1.2号、道糸1.7号」。ハリスは1.2号。ウキは0号。ハリはヤイバX2号」とのこと。「うーん。うまい人はちゃうなあ。えらい細仕掛けやなあ」「相手はチヌなんでこんなもんでしょう」と余裕で答えてくれた。
私は、ハリスは2号、竿は1.5号、ウキは3Bである。岡本さんよりも太くてタナもきっちりとれる重い掛けである。
当日のエサ
チヌはエサが決め手と思っている。阿波釣法では「くさいエサほどチヌが寄ってくるんじゃ」と言われるが、春のチヌは、匂いに加えて、底まできっちり届き、煙幕のにごりができるエサがよりと考えている。そこで、今回私が選んだのは、チヌパワー激濁り3袋に、チヌパワームギスペシャル、Bツーチヌ、チヌパワーVSPである。
そして、さしエサも食わせオキアミLと丸えびイエローの加工餌。さらに、練りエサも準備して、食わせ練り餌チヌと真鯛イエローである。春のチヌも練りエサで釣ることができるのですか?と質問を受けることがあるが、「間違いなく釣れます」。 実績はありです」と答える。
当日も、釣友の渡辺さんはフグが多かったので、さしエサは練り餌チヌ一本で通して釣りましたと、良型のチヌを4匹仕留めていた。