先日発生した地震に絡み、全国各地で発生していた魚介類の異常行動を関連付ける意見がメディアで散見されています。果たして本当に関係はあるのでしょうか。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
大量のイワシが打ち上げられる
2月15日、伊豆諸島にある三宅島で、砂浜を埋め尽くすように大量の魚が打ち上げられるという事件が発生しました。
打ち上げられた魚たちの多くは、20~30センチほどの大きさのイワシやサバで、浜に沿って600mもの長さに渡り漂着していたそうです。
事件当日は海がかなりの時化となっており、波によって打ち上げられた説もありますが、はっきりしたことはわかっていません。
島の人も「あまり見ないこと」と驚きを隠せない様子だといいます。(『なぜ?三宅島海岸に“大量イワシ”専門家は原因を…』テレ朝NEWS 2021.2.16)
ボラとハマグリにも異常現象?
今回のイワシに限らず、昨年頃から東日本各地の海で、様々な異常現象が話題になってきました。昨年6月から横須賀や神奈川で連続して異臭が発生し通報が相次いだのを発端に、11月には千葉・九十九里浜の約40キロにわたってハマグリが大量に打ち上げられる現象が発生しています。
今年に入ると2月上旬には東京・大田区の呑川、そして茨城・かすみがうら市の菱木川で、海水魚である大量のボラが川を遡上し、水面を埋め尽くすほどになりました。
そんななか、今月13日に宮城・福島で震度6強の大きな地震が発生しました。そのタイミングの悪さに、多くの人が、これらの異常現象を地震と関連して発生したものと考え、不安に感じているようです。