北陸では、いよいよタラジギングのシーズンに突入。7月4日、石川・穴水のNstyleにから釣行に出かけた。苦労したが、なんとか2.8kgを頭に2尾をキャッチした模様をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・村山雅治)
「夏タラ」の魅力
石川県で漁獲されるタラは、マダラとスケトウダラの2種類と言われている。「捨てる所がない」と称されるマダラは、身はもちろん、内臓、白子は珍味、残りは汁物の出汁として楽しまれ、さらに使い切った骨は田畑の肥やしとして使用される。石川県の郷土食である、オスの白子の酢の物、メスの真子の子付け刺し身は新鮮なマダラが手に入る石川県ならではの味わいである。
マダラは中深海に当たる水深200~300mに生息する。旬は12月上旬~2月末と言われるが、スロージギングで楽しむなら、体力がある「夏タラ」の方が釣りとしては醍醐味がある。石川エリアでは7、8月と12、1月といった2つのシーズンで出船しているようだ。
当日の状況とタックル
7月4日、Nstyleは早朝の4時出港、14時納竿のスケジュールだった。当日の天気は小雨時々曇り、海況は波高0.5~2mで風速1mと非常に釣り難い状況だった。釣行エリアは、穴水港から出港し、能登内浦付近で七尾沖から氷見沖近くの水深200~250mのエリア。
当日のタックルは2種類を用意した。一つ目はロッドがゲームタイプスローJにリールはシーボーグ300J-L、PEラインはクレイファイヤーライン1号、リーダーは25lb。もう一つはロッドがソルティガBJ711B-6にリールがシーボーグ300MT-L、PEラインがクレイファイヤーライン3号、リーダー40lbのタックル構成だ。ジグは潮の流れに合わせて200~350gを使った。
当日の戦略
タラは底から5~10mの範囲に生息するとされている。戦略として、タックルが電動リールメインなので、ジグの種類、重さを使い分ける戦略を用いた。主に平ジグ、ロングジグの使い分け、潮の速さによるジグ重量の調整などに重点を置き、カラーはあまり気にはしなかった。
そして、昨年まではタコベイトフックを付けて大爆釣という経験があるので、フックには必ずタコベイトフックをセッティングした。ジグアクションとしてはゆっくりとしたワンピッチワンジャークで底を重点的に攻めた。
早めのジグアクションで1尾目
周りがぼちぼち釣れている中、昼までは全くアタリがない。ジグのアクションやカラーがダメなのか…と思い、色々とローテーションしてみたが全く効果なし。船長から「タコベイトフックを止めた方が良い」とのアドバイス。
早速フックをかえてみると、ようやく待望の1尾目がヒット。シーズンがまだ早すぎたせいか、むしろゆっくりしたアクションより早めのジグアクションでアタってきた。
待望の2尾目2.8kgをキャッチ
その後もバイトがあるものの、なかなかフッキングしない状況が続いた。そして、ようやくフッキングしたと思ったら、巻き上げ途中で痛恨のバラシ…。諦めずに激しめのアクションと、底から5m近辺での平ジグ中心のフワフワとしたアクションを与え続けていると、待望の2尾目がバイト。
2.8kgのやや小ぶりなタラだった。シーズン当初のテスト釣行としては、手探り状態であり、まだまだだと思う。釣果は2.8kgを筆頭に2尾のみで終了となった。