千葉・外房片貝沖はイワシの回遊が断続的に見られる時期で、肉厚の大型寒ビラメを狙うには今が絶好のチャンスだ。2月11日、片貝港の第2二三丸から釣行。大判こそ出なかったが、今後に期待できる確かな手応えを感じた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・坂本康年)
第2二三丸でヒラメ釣り
日が差してきた6時、廣田鷹一船長の操船で第2二三丸が出港。西に沈む大きな満月を後ろに見て、ヒラメ釣りポイントの堀川根を目指す。航程50分ほどで到着。少し離れた場所にハナダイ狙いの僚船が2隻。北西の風が強く、横流しにはベストだ。
釣り座は左舷のトモから大谷孝司さん、金子利男さん、船長、私が並ぶ。人数が少ないので片舷流しになり、常に潮上に入るので期待は高まる。
当日のヒラメ釣りタックル
風によって船はよく流れる。80号のオモリを使うと、水深25mほどでミチイトは30mくらい出るが、反対側に釣り人はいないのでオマツリしない。平場の根掛かりしない場所なので、好きなだけイトを出してもいいが、やりすぎると常に竿先が振れてしまい、アタリが分かりにくい。慣れない人はあまり出さないほうがいいだろう。
大型マイワシエサに1.5kgヒラメ
開始30分、私に最初のアタリ。昨年の晩秋からエサのマイワシは極端なほど小型だったが、当日は20cmはあろうかという良型主体。しかし、大きくても食べる方は関係ないようで「エサが大きいから、少し時間をかけて食い込ませよう」と思った矢先にガンガンときてフッキング。まずは1.5kg級ゲットでひと安心だ。
5分後にまたアタッてマハタ。今シーズンはこの魚が多いようだ。平場ではあまり大きいのは出ないが、根回りでは2kg級が顔を見せて釣り人を喜ばせている。
続いてトモの大谷さんに1kg級の本命。同宿きっての名手だけに「アタリは待つのではなくだすもの」と、食いがシブい時も確実にゲット。前半は潮が流れて食い活発だったが、やがて止まって苦戦。それでも合計4尾をゲットして竿頭に。
30分で船中7連発!
9時すぎ。いいエリアに入ったのか、まず私が2尾目を上げると、金子さんは1.5kg級、同時に船長にも本命。さらに大谷さんが3尾目の時に金子さん、私、船長と30分くらいの間に7連発。私はハタだったが、ほかは1~1.5kgの本命。
根回りで追釣り
だんだん潮は動かなくなり、船長は根周りに移動。「根掛かり注意」のアドバイスがあって、さらに「根が近づいてきたよ」と、常にマイクで知らせてくれるのでありがたい。ここでは金子さんが1kgオーバーのまずまずサイズのマハタ。