名古屋港の冬の風物詩『新子タチウオゲーム』が絶好調【西3区】

名古屋港の冬の風物詩『新子タチウオゲーム』が絶好調【西3区】

昨冬、新子タチウオが好調だった名古屋港西部。しばらく前から様子を探っていたが、ようやく年明けになって姿が確認できるようになった。サイズは、唐揚げや南蛮漬けに最適な指1本半前後。一筋縄ではフッキングしないゲーム性の高さも相まって、個人的にはお気に入りのターゲットだ。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

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西3区周辺で新子タチウオゲーム

1月13日の夜、新子タチウオゲームをしに、仲間と一緒に愛知県弥富市の西3区周辺まで出かけてみた。午後7時前に到着するとポイントには数人の先行者がいたが、なんとかサオは出せそうだ。

名古屋港の冬の風物詩『新子タチウオゲーム』が絶好調【西3区】当日のタックル図(作図:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

早々に本命の新子タチウオ

3gのジグヘッドに夜光のワームをセットしてキャストを開始すると、常夜灯に一番近いポジションの高橋さんにヒット。無事に1匹目をキャッチした。

続いてのヒットは、その隣の川中さん。慎重に巻き上げるその横で、高橋さんが2匹目をヒットさせている。潮は満潮手前、風も穏やかで絶好の釣り日和だ。

名古屋港の冬の風物詩『新子タチウオゲーム』が絶好調【西3区】ベテラン高橋さんは順調にヒットを重ねる(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

私も明かりに向けてロングキャスト。時折小刻みなシェイクを入れながらカーブフォールでレンジを探っていくと、スッとサオ先が吸い込まれる。すかさずアワセを入れて1匹目を確保。

カーブフォールからのスイミングで連発

やがて満潮を迎えると潮が緩み、食いは一時的に渋くなった。ここで山岸さんから電話。場所が分からないとのことで、近くの交差点まで迎えに行くことにした。

無事に合流して釣り場に戻ると、ちょうど潮も動きだしたようだ。先行者も帰り支度を始めたので、常夜灯下のベストポジションに移動する。

高橋さんと川中さんは慣れたものだ。すでにヒットレンジを探り当てたようで、カーブフォールからのスイミングで順調にヒットを重ねていく。

名古屋港の冬の風物詩『新子タチウオゲーム』が絶好調【西3区】川中さんも慣れたもの(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

初挑戦者にも本命ヒット

山岸さんは初挑戦なので、釣り方やコツを簡単に説明。取りあえずキャストしてもらうと、いいポイントにルアーが入った。まずはイトフケを取ってカーブフォール。着底するとラインが緩むので、ここからはゆっくり巻き上げながら斜めにレンジを探っていく。

隣で見ているとサオ先に小さなアタリは出ているが、なかなか見極めが難しいようだ。それでも数投するとコツがつかめてきたようで見事にヒット。サイズに似合わない重量感を楽しみながら寄せてくると、突然テンションが抜けた。

しかし、実際にはハリが外れた訳ではない。魚が小さいので、魚体とラインが一直線になると急に軽くなるのだ。一瞬手を止めた彼女に「急いで巻いて」とアドバイスするが、残念ながら水面に姿を見せたところで逃げられてしまった。

とはいえ、ジギングでは男性顔負けの釣果をたたき出しているだけにのみ込みは早い。次のキャストではアワセも決まり、見事に本命を釣り上げた。下げ潮が効き始めるとタチウオの活性はさらに上がり、一時は入れ食い状態。

名古屋港の冬の風物詩『新子タチウオゲーム』が絶好調【西3区】初挑戦の山岸さんも見事にキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

新子タチウオ連発!

群れが周辺を移動しているのか周期的に食い渋りの時間はあるが、おおむね順調にヒットは続く。

そのうち山岸さんが、「ジギングと違ってラインを切られない」と不思議がる。これはイトフケを出さない釣り方をしているからで、イトフケを出せば出すほど、そのリスクは増えていく。それはジギングでも同様だ。

アタリはまだ続いていたが、時計を見れば午後10時半。誰かが1匹釣ったら終了ね、というとサオを曲げたのは川中さん。短い時間だったが、この日は魚の活性も高く、楽しい釣行となった。

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