2020年は暖冬の影響で沿岸部ではほとんど雪が降っていません。ただ、海水温は7℃近くと例年より若干高いものの、着実に冬の海へと移行しています。そんな宮城の海で、デイゲームでBIGクロソイを狙う「ディープロック」に行ってきたのでレポートします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・阿部慶行)
潮に同調させるイメージでヒット!
軽いリグに変更することで、フォールスピードを抑えられ、ロッドとラインの角度がより鋭角になり、違和感のないスイミングで誘うことができます。慣れるまでは少し難しいのですが、ジグヘッドを潮に同調させる感覚で、スローに誘うイメージです。これはショアからのクロソイを狙う際のイメージと似ており、早すぎても遅すぎてもダメです。
このスイミングで誘い、数投目に巻き抵抗を感じたその時!ドゥンッ!というクロソイの明確なバイトが出ました!
本命のBIGクロソイが浮上!
焦らず平常心で、スイープにアワセを入れます。その瞬間に絞られるロッド。ティップが真下に向いて、いい重量感が手元に伝わり、魚がグングンと抵抗します。一定のリーリングでラインテンションを抜かないように心がけながら、魚との距離感を縮めていきます。
海面に姿を見せたのは正真正銘の本命、BIGなクロソイでした!
自分の釣りのイメージがしっかりとアジャストしたこの瞬間はとても興奮してしまいます。この魚に会いたくて会いたくて堪らなかった。
しっかりと口の中にリグが吸い込まれていたので、これではバレる心配もありません。クロソイの怪獣のような顔が大好きで見入ってしまいとっても最高でした。
渋い時間こそメンタルコントロールを
このまま連発だと思いきやそんなに甘くはなく、一気にタフモードへ突入します。何をしても本命からのコンタクトはありません。お昼を過ぎ、魚が口を使いにくい時間帯へ。
「しばらくは辛抱してタイミングを待とう」と自分に言い聞かせ、焦ってロッド操作が乱れないように心掛けます。釣れない時こそ慎重に。このようなメンタルコントロールも釣りでは大事なことですよね。
残り1時間くらいになると、ようやく潮が動き出してきました。ここがチャンスと思い一気に集中力を高めていきます。今思えば、釣りに集中し過ぎていたため船内でほとんど喋っていなかったような気がします。今回のクロソイにかける思いが強かった証拠ですね。
状況的には魚はそこまで浮上しておらず、もっとスローに?ロッドとラインの角度をもっと鋭角に?など、さらに変化をつけるよう工夫します。