2020年は暖冬の影響で沿岸部ではほとんど雪が降っていません。ただ、海水温は7℃近くと例年より若干高いものの、着実に冬の海へと移行しています。そんな宮城の海で、デイゲームでBIGクロソイを狙う「ディープロック」に行ってきたのでレポートします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・阿部慶行)
フィッシングシンドロームでディープロック
今回お世話になったのは、宮城県多賀城市の貞山堀公園横にあるフィッシュアリーナから船を出しているフィッシングシンドロームさんです。
初めて乗船させて頂きましたが、船長さんが周りの方々のことを考えて船内ムードを良くしてくれるので、和やかに釣りができる雰囲気でした。
操船も風の状況次第でドテラ流しにしたり、色々な流し方にしてくれたので、釣りがしやすかったように感じました。今期はディープロックに力を入れている船宿さんなので、おすすめです。
朝日を見ながらポイントへ
当日の朝は晴れ予報でしたがやはり寒い。インナージャケットを着て、首にはネックウォーマーを装着。もちろんニット帽や手袋なしでは、寒くて凍えるくらいでした。
出船時間となる6時半くらいに船が迎えに来て、荷物を積み込んでいきます。太陽が暗闇を明るくし始め、綺麗な朝日を見ながらポイントへ向かいます。「デカイの釣れますように」と太陽に拝むことを忘れずに(笑)、ポイントまではおよそ1時間。
当日の釣りのイメージを作ろう
船が出港した瞬間から釣りは始まっています。というのもポイント到着までの待ち時間は、当日に展開する釣りをイメージすることがなによりも重要になるからです。
ポイント到着までに、当日の海の状況を直接自分の目や肌で確認しておきます。海水の濁り具合、天気、光量や風の強さなどから釣りのイメージを練り上げていきます。自分がどう釣りに臨めばいいかを頭に叩き込んでおくのです。あらかじめ当日の現場から得た情報を整理しておくだけでも効率よく釣りを展開することが可能になります。
相手は自然なのでイメージ通りにいかないこともありますが、アジャストした際にはマッチした釣りを展開することができます。
海が濁っていたら、始めはアピール系のカラーを試し、そこから徐々にトーンダウンさせていく。
潮の流れの確認は、まず自分の基準となる重さのルアーを投入してみて、早く流されると感じるのであれば重くし、遅いのであれば軽くしてみる。
風の向きがこっちならロッドの角度と向きはこうして、ダメなら別の角度に変えて、少しでもやりやすくなるようにしていく。
「こういう状況ならこうしていこう」とイメージトレーニングしておくと、現場についてから臨機応変に対応することが可能になります。イメージがあるだけで釣りは本当に釣果が変わってきますから、絶対に行うようにしましょう。
スイミングで展開の早い釣りを実践
当日のポイントなる魚礁周りに到着。期待と楽しみが何倍にも膨れ上がり、ドキドキな釣りの始まりです。この日の狙いは、BIGクロソイ。そのため、ゲストたちをかわしながらいかに釣ることができるかが課題になります。
天気予報では無風の予報でしたが、現場はなんとまさかの体感風速8mほどの強風。潮回りは中潮で水深は40m。なかなかやりづらい状況からのスタートとなりました。
海の濁りはほとんど無くウネリも無いので、風がやめば釣りがやりやすくなるはずです。まず45gのジグヘッドに4inchのクラブ系ワームを付け、スイミングで誘いを入れていきます。
その日の魚の状況を把握したいので、レンジを変えながら展開の早い釣りを心がけます。
反応なくスローな釣りへチェンジ
クロソイからの反応がないまま、時間だけが過ぎていきます。2日前に海が荒れていたので、底荒れの影響も考えられますが、それでも少し渋すぎです。
船も魚からの反応を求め、違う魚礁へ移動を繰り返していきます。同船者に反応がある場合にはもう一度その周辺を探ってくれるなど、船長の配慮には本当に感謝でした。
それでもなかなか狙いの魚からの反応がないので、タナも変えてスローでじっくり誘う釣り方に変更し、様子を見ることにしました。また潮の流れも徐々に緩くなってきて、風も無くなり釣りやすい状況になりつつあります。ここで私は、リグが潮に同調する(馴染む)ように軽めのジグヘッド(35g)に変更しました。