5月6日、以前から「エギングに連れていって」とせがまれていた孫の陸斗を連れて、高知・甲浦へ春のアオリイカを狙って出かけた。
水温が高めのエリアを探せ
朝起きると雲のち雨の予報、前日からの風が残っている。雨が降ると風は弱まるだろうと思い、釣行を決行した。月曜日が定休日の私なので、孫を連れて行ける日は限られている。さて、釣れるだろうか?
この時期、釣れる釣れないは水温次第である。県南で水温が高めなのは…。この日の新聞では、前々日は沖に位置する大島で16度、津島でもよく似た感じ、高知の甲浦では17度と出ていた。とすれば、可能性があるのは甲浦か…。
去年の雨で絶対量が少ないアオリイカ。ましてどうかと思う水温だが、行ってみなければ分からないのが釣りだ。
まずは陸斗に「行くか?」と連絡すると「行く、行く!」と即答。
釣れればラッキー?
正午に迎えに行くことにして、そそくさと用意をして出発。行く道中、「釣れるかなあ~?」と訪ねられるが、「釣れたらラッキーや!」と答える。
海岸沿いに出ると南東の風で波が高く、サーフィンをしている人がたくさんいる。行きがけに那佐湾に寄ると墨跡はなし。午後3時過ぎ、甲浦港に着くと釣り人が1人いるだけだった。まずはフェリー乗り場跡でスタート。
エギングの基本にして釣果アップのコツ
当日はエギングロッド8.2フィートにスピニングリールは3000番、エギは3.5号をチョイスした。
シャクり方を教えるのだが、シャクリと巻きができない。そこで、まずは手軽な基本の釣りをレクチャーした。
内容は
・とりあえずボトムを取り、ロッドだけでシャクる。
・ラインスラックを少なめに巻き取る。
・エギが沈下していく時のフロロリーダーの角度と、PEの浮力がかかった時の角度を説明し、それがロッドを立ている時と下を向けている時では角度が違う。
・アオリが襲うラインの角度を説明して、活性が高い時は勝手に抱くが、そうでない場合は水中でのエギの姿勢をイメージするように…などなど。
「横で真似するように!」と、見せながら悪い所は修正しながら釣り始めた。
ギャフ入れ成功で1280gゲット
少し経った時、コンとアタった。小さくエギの頭を上に向かせ、すかさず跳ね上げて誘う。沈下していくラインがスーッと入ったところでアワセを入れると、衝撃の後、トルクのあるグーン、グーンとアオリ独特の引き。
「居るやん!」ジェット噴射の引きから触腕掛かりみたいだ。ゆっくりといなしながら寄せる。やはり触腕だけに掛かっている。
車横着けの場所なのでギャフは車の中。イカを乗せたまま水中に浸け、ギャフを取ってもらい振り向くと同じサイズのアオリが付いてきている。
陸斗に「早くエギを放り込めー!」と急がせると、スーッと寄ってきて抱いた。
「合わせろ~!」の声に大アワセを入れるが、すっぽ抜けて、残念。ギャフを掛けてキャッチしたのは1280gの親アオリだ。
「本当に釣れるんや~♪」とクーラーを開けてアオリを観察している。
「陸斗、エギが水中になかったら釣れんぞ!」と言うと、なんとも言えないはにかむ顔。回遊待ちのこの場所では耐えられないのだろう。ゴールデンタイムの夕マヅメまで、まだ時間がある。頑張れるだろうか?