前回の「釣果で始めるアクアリウム トリートメントで病気を予防(第3回)」に引き続き、いよいよ魚を水槽に放つところまできた当連載。今回は魚の住環境作りと、具体的な飼育管理について紹介していこう。
水質の維持
エサと同じぐらい大切なのが、水質の管理。水替えや水槽とフィルターの掃除を定期的に行えば良い水質を保てる。
飼育する魚の数と水槽の大きさによるが、水替えは1~2週間に1回。水槽の水を3分の1交換する。新しく入れる水は、もちろんカルキ中和を施したものだ。
掃除については、フィルター、水槽ともに1~3カ月に1回行う。フィルターの掃除は、ろ過マットを交換し、ろ過槽自体が汚れていたら取り外して洗おう。
水槽内の掃除は、魚や水草を水槽から取り出して行う。砂は大きなザルなどに取り出し、水を流しながらかき混ぜて洗う。目の細かい砂なら、水槽内で水を替えながらかき混ぜて洗おう。
水槽自体は、スポンジ(食器洗い用で構わない)を使い、水かぬるま湯で流しながらこする。熱いお湯は水槽のガラスのつなぎ目に施されたシリコンを痛めるので厳禁だ。
なお、掃除に使う道具は、専用の便利なものが、アクアリウム専門店で多数販売されている。
魚の健康管理
そうじや水替えを怠ると、水質の悪化が原因で、魚が病気にかかる。また、新しく水槽に入れた魚のトリートメントが不完全だと、そこから病気が蔓延したりする。
いずれも注意していれば防げることだが、それでも病気が発生してしまった場合は、飼い主自身が症状から病原体を判断し、魚病薬を使って治療していく。
個々の病気の治療については、膨大な情報量になるので、対処法はアクアリウムの専門店で聞くなど自身で調べてほしい。アクアリウム専門店のスタッフさんは、病気の対処法も詳しいので、困ったら相談しよう。