美しい魚体とその食味から、琵琶湖の女王と呼ばれるビワマス。今年も春の訪れとともにシーズンを迎えつつある。この美しい女王に謁見するべく、4月5日、6日の2日間に渡り、琵琶湖を訪れた。ボートトローリングで実釣。
2日目も魚探に反応あり
取材2日目、当日は川森さんが所用でいないため、私と船長の2人での出船となった。船長が塩津浜沖を選んだのは、引き網船による影響が最も少ないビワマスの回遊ポイントだからだ。
前日に比べ、この日は風が冷たく、曇が多かった。だが、水温に変化はないようなので、最大の敵引き網によるプレッシャーさえなければ、おのずと結果は出るはずだ。
塩津浜の沖からスタートし、つづら尾崎に向かって探っていく。昨日同様、魚探には膨大な数の魚群が映る。相手に不足はない。
待望のアタリ!
やがて、船がつづら尾崎にさしかかったとき、外側から2番目のサオにトンッとアタリが出た。
すぐに船長が、アタリがあったサオと干渉するサオを取り、仕掛けを回収。これと入れ替わるようにアタリのあったサオを手にし、取り込みに入った。やがて、水面に現れたのは美しい銀色の魚。ビワマスだ。
無事取り込み、写真を撮ってイケスの中に放つ。さらに、この直後にもアタリが来てフッキング成功。ドラグを滑らせつつ姿を現したのは、45cmを超える良型だった。
その後、私も船長も予定があったので、足早にサオを納めたが、無事女王と謁見を果たすことができ、心は達成感に満たされていた。引き網による影響が少ないビワマスの回遊ルートを正確に捉え、釣果を出してくれた船長に感謝し、今回の取材を終えた。
今後の展望
銀白に輝く美しい女王ビワマス。ゴールデンウィーク前後から本格シーズンに入り、初夏から夏に最盛期を迎える。おだやかな湖上での釣りは、海の船釣りに比べ、揺れも小さく、体力的な負担も少ないので万人が楽しみやすい。
美しい湖岸の自然に囲まれながら、あなたも心安らぐ休日を過ごしてみてはいかが。
<週刊つりニュース中部版 /編集部>