4月13日、岡山県瀬戸市牛窓周辺の磯を舞台に、「第2回WFGチヌ(ワールド フィッシングガイアオブチヌ)決勝大会」が開催された。大会には各支部から勝ち上がった27人の選手が参加。その釣技を競い合った結果、徳島支部選抜の野口真平選手が栄えある栄冠を勝ち取った。
マダイ連発
ここからは野口選手が続けざまにサオを曲げる。続いてヒットしたのは小ダイだったが、そのすぐ後に待望のチヌをヒットさせる。それも40cmほどはありそうな良型だった。ただし連発はなく、このすぐ後にも野口選手がサオを曲げるが、浮いてきたのはマダイで、本命を追加することなく場所交代となった。
釣り座交代後、最初にサオを曲げたのも野口選手だったが、上がってきたのはやはりマダイ。続いて中央の釣り座に移動した陳選手がサオを曲げた。が、ギャラリーの視線が集まる中浮いてきたのはやはりサクラ色に輝くマダイだった。
この後はサオが曲がることもまばらになり、上がってきてもマダイという展開で、結局野口選手が仕留めたチヌの後本命は姿を見せることなく終了の時間を迎えた。
結果、1匹940gの釣果で、野口真平選手が第2回WFGチヌを制した。なお、2位、3位は2回戦の重量をもとに決まり、準優勝が陳選手、3位が坂田選手となった。
「勝ちたい」気持ちに女神が微笑んだ⁈
野口選手が決勝で使用したウキは釣研のゼクトαの3B、タナはサオ1本少しの固定で、サオ1本ほど沖にあるカケアガリを狙ったとのこと。
勝利者インタビューでは「下見を通して、沖は魚の反応がなかったりマダイだったりしたので、手前のカケアガリや磯際の海藻帯を意識して釣りをした。また、投げてから待つ時間がいると感じていて、1投5分待つ心づもりで挑んだ。決勝でチヌが釣れたのも、投げてしばらく待っても反応がなかったが、追い打ちをいっぱいしてさらに待った時だった」と振り返ってくれたように、野口選手はこの日のために高知から4週連続で同地まで下見に来ており、その時得た情報から当日の釣りを組み立てていた。
絶対に勝ちたいという強い意志に、勝利の女神が微笑みかけたのだろう。
野口選手は高知在住の32歳。釣り歴は14年でチヌは高知県の浦ノ内湾がメーンフィールド。大会の入賞経験は、WFGグレで準優勝を果たしている。
<中西/TSURINEWS・関西編集部>