伊勢湾でティップランエギングを楽しみ、2日連続でアオリイカ40杯超えの好釣果に恵まれた。今季は数、サイズともに好調。水深15mほどの瀬周りを中心にポイント移動を繰り返し、連発に持ち込んだ釣行を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦永)
ティップランエギングとは
今回楽しんだのは、ボートからアオリイカを狙うティップランエギング。シンカーを備えた専用エギを使用し、通常のエギングよりも素早くエギをボトムまで沈められるのが特徴だ。
水深10~30mほどのエリアでは、一般的なエギではフォールに時間がかかってしまうこともある。その点、ティップラン用のエギなら重いシンカーによって効率よく沈められるため、深場でもテンポよく探ることができる。
繊細なアタリを掛ける楽しさ
魅力は、なんといっても繊細なアタリを掛ける瞬間。エギをしゃくった後にピタッと止め、穂先に出る小さな変化を捉えてアワせるのは、ティップランならではの面白さだ。
さらにアオリイカは食味も抜群。刺し身や焼き物、炒め物などさまざまな料理で楽しめ、釣ったイカを人にプレゼントしても喜ばれるターゲットだ。
伊勢湾のティップランポイント
伊勢湾では、水深5~30mほどの幅広いエリアでアオリイカを狙うことができる。特に狙いたいのが、岩礁地帯や海底に根がある瀬周り。アオリイカはこうした変化のある場所に着きやすいため、根のないフラットな場所よりも瀬を中心に探っていくのが基本となる。
繊細なアタリをひろう(提供:TSURINEWSライター杉浦永)伊勢湾ティップランのタックル
タックルはティップラン専用のものを使用。今回は70gまでのエギを背負えるセッティングで挑んだ。ティップランではエギをボトムまで沈め、しゃくりとステイを繰り返すため、専用ロッドの繊細な穂先でアタリを捉えることが重要になる。
ティップラン用のタックル(提供:TSURINEWSライター杉浦永)当日の状況
釣行日は10月28日。天候は晴れで、まさに釣り日和だった。朝のうちは風速5mほどあり、ティップランには適度に船が流れる状況。昼に近づくにつれて風は弱まり、最終的には2mほどまで落ち着いた。
風が弱くなると船の流れも変化するため、同じポイントでもエギの動きやボトムの取りやすさが変わってくる。状況に合わせてポイントや釣り方を調整しながら探っていった。
ティップランの基本的な釣り方
ティップランの基本的な釣り方は、まずはエギをボトムまで沈める。着底したら4~5回ほどしゃくってエギを動かし、その後5秒ほどステイさせる。このステイ中が最大のチャンス。
しゃくった直後にアオリイカがエギを追い、止めた瞬間に抱いてくることがあるため、穂先のわずかな変化にも集中する。アタリがなければ再びボトムを取り直し、同じ動作を繰り返す。
ステイがチャンス(提供:TSURINEWSライター杉浦永)ラインの角度にも注意
また、ラインの角度も重要だ。エギを流していくうちにラインの角度がつきすぎると、アタリを取りにくくなったり、ボトムを取り直しにくくなったりする。今回はラインの角度が45度程度までを一つの目安として、角度がつきすぎたら回収して再投入した。
根掛かりを防ぐコツ
根のある場所では、根掛かりにも注意が必要。スピニングタックルではラインを出しすぎるとボトムの感覚が分かりにくくなり、根掛かりにつながる。そのため、エギが着底した瞬間を素早く感じ取り、すぐにしゃくってボトムから離すことを意識した。
前半戦は瀬周りをランガン
釣り開始後は、水深15mほどの根がある瀬を中心に探っていった。沖合にポツンと存在する瀬は、周囲よりも海底に変化があるためベイトが集まりやすい。ベイトが集まれば、それを追うアオリイカも着きやすいと考えられる。
今回も、こうした瀬を重点的にチェックした。
一投目からヒット
すると開始早々、狙い通りヒット。ティップランでは、魚探などでベイトや地形を確認しながらポイントを選ぶことに加え、実際にエギを入れて反応を見ることも重要だ。
開始早々のヒット(提供:TSURINEWSライター杉浦永)特に今回感じたのは、釣れるポイントでは一投目から反応が出ることが多いということ。逆に何度入れ直しても反応がない場所で粘り続けても、効率よく数を伸ばすことは難しい。そこで、反応がなければ早めに見切りをつけ、次の瀬へ移動するランガンスタイルで探っていった。
後半戦はポイント移動で連発
アタリが止まったら移動
後半も、アタリがなくなったら同じ場所で粘らず、周辺の別の瀬へ移動。一つのポイントで釣れ続けるように見えても、アオリイカからの反応が急に止まることがある。
そんなときは、その周辺のイカがエギを見慣れてスレた可能性もあるため、ポイントを大きく変えることにした。そして最終的に、釣りやすい潮の流れと魚影の濃いポイントを発見。そこから連発に持ち込むことができた。
活性の高い黒い個体(提供:TSURINEWSライター杉浦永)アオリイカの体色にも注目
また、釣れたアオリイカの色にも注目した。活性の高い個体は黒っぽくなり、威嚇するような色を見せることがあるため、見た目も活性を判断する一つの手掛かりになる。一方、白っぽいアオリイカが続く場合は、活性が低い可能性もあると判断。
そうした状況では、同じ場所で粘るよりも新しいポイントを探すようにした。「どこでも同じように釣れる」と考えるのではなく、アオリイカの反応や色、潮の流れなどからその日の当たり場所を探すことが、数を伸ばすポイントになった。
2日連続でアオリイカ40杯超え
こうしてポイント移動を繰り返しながら釣りを続け、最終的には2日連続でアオリイカ40杯オーバーという好釣果に恵まれた。
2日連続で40杯もヒット(提供:TSURINEWSライター杉浦永)2人で釣行した日には、トップ24杯をキャッチ。数だけでなくサイズも好調で、今季の伊勢湾はアオリイカの魚影が濃い印象だ。
伊勢湾のアオリイカは好調(提供:TSURINEWSライター杉浦永)好釣果につながったポイント選び
今回の釣行で分かったのは、単純に「釣れる場所で釣る」のではなく、瀬のような変化のある場所を探し、反応がなければ早めに移動することの重要性。特に一投目から反応が出るポイントを見つけられれば、効率よく数を伸ばせる。釣れない場所で粘らず、積極的にポイントを探すことが今回の好釣果につながった。
初心者にもおすすめのタイミング
今季の伊勢湾は、アオリイカの数、サイズともに好調。ティップランでは繊細なアタリを取る難しさがある一方、アタリが多ければ、それだけ釣り方を覚えるチャンスも増える。
アオリイカの墨噴射にご注意(提供:TSURINEWSライター杉浦永)これからティップランを始めてみたい人にとっても、アオリイカの反応が期待できる今季はデビューに適したタイミングと言えそうだ。水深や瀬の位置、潮の流れを見ながらポイントを探し、アタリがなければ積極的に移動する。
そんな基本を意識するだけでも、釣果アップにつながるだろう。数釣りだけでなく、サイズアップも期待できる秋の伊勢湾。ティップランでアオリイカを狙うなら、今が面白いシーズンだ。
冷凍すればいつでも食べられる(提供:TSURINEWSライター杉浦永)<杉浦永/TSURINEWSライター>



