ライトゲームをしていると、避けて通れない厄介者がフグである。アジやメバルを狙ってワームを投げているのに、魚が掛からないままワームだけがかじられていく。釣り人としてはたまらない。フグの猛攻を完全に避けるのは難しいが、道具やルアーの選び方を工夫することで、被害を減らせる可能性はある。今回はエラストマーワーム、メタルジグ、そしてワームを蓄光させないという工夫について考えてみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
ライトゲームで困るフグの猛攻
アジングやメバリングでワームを使っていると、魚のアタリらしき感触があったのに掛からないことがある。回収してみると、ワームの先端がなくなっていたり、ボディーの一部が削られていたりする。アジやメバルが食い損ねた可能性もあるが、フグが多い場所では、ワームをかじられた可能性も考えたい。
とくに小型のワームを多用するライトゲームでは、少しの損傷でも使い勝手が変わる。テールが欠ければ本来の動きが出なくなる場合があり、ボディーが裂ければフックへの固定も不安定になる。
まだ使えそうに見えても、交換したほうがよい場面はある。フグが多い日は、魚を釣る以前にワームを守ることが課題になってしまうのだ。
やっかいなフグバイト(提供:TSURINEWSライター・井上海生)エラストマーワームで被害減
フグ対策として検討したいのが、エラストマー素材のワームである。一般的なソフトプラスチック製ワームに比べ、伸縮性が高く、ちぎれにくい製品が多い。フグにかじられた際も、通常のワームより損傷を抑えられる可能性があるため、ワームの消耗が激しい状況では選択肢になる。
もちろん、エラストマーワームならフグにかじられないというわけではない。フグが積極的にワームをついばむ状況では、素材が丈夫でも傷がつくことはある。それでも、一般的なワームなら一度の攻撃で使えなくなるような場面でも、エラストマーなら持ちこたえられる可能性がある。
フグが多い釣り場では、耐久性の違いが釣りの快適さにつながる。
一方で、エラストマー素材には取り扱い上の注意もある。一般的なソフトプラスチック製ワームと一緒に保管すると、素材同士の相性によって変形や溶解が起きる場合があるため、製品の説明に従って別々に保管したい。通常のワームと同じケースにまとめて入れるのではなく、専用のケースなどを用意しておくと安心だ。
メタルジグという選択肢
フグにワームをかじられる状況では、ルアーをメタルジグに切り替える方法もある。金属製のボディーはソフトプラスチック製ワームのように簡単にはちぎれないため、ワームの消耗を減らすという点では有効な選択肢になる。
ライトゲーム用の小型メタルジグなら、アジやメバルを狙う釣りにも取り入れやすい。ワームとは異なる沈み方や動きを生かして、魚の反応を探れるのも利点だ。ワームでアタリが続くのに、回収するたびにかじられているような状況なら、メタルジグを投入して反応が変わるか試してみたい。
メタルを使う選択肢(提供:TSURINEWSライター・井上海生)ワームを蓄光させないという工夫
夜のライトゲームでは、蓄光するワームやルアーもよく使われる。ライトで光を当ててから水中へ投入し、暗い場所で発光させるという使い方だ。状況によっては魚にルアーを見つけてもらう手段になるが、フグの被害が気になるときは、あえて蓄光させないという選択肢も考えたい。
蓄光させたワームにフグが反応しているように感じる場面があれば、発光を控えることで反応が変わるか試してみる価値はある。
フグにワームを見つけさせない(提供:TSURINEWSライター・井上海生)ただし、蓄光をやめれば本命のアジやメバルが釣れにくくなる可能性もある。暗い場所でルアーを見つけてもらいたいときには、発光が有効な場合もあるのだ。フグの被害を減らすことだけに集中するのではなく、本命の反応も見ながら使い分けたい。
蓄光させるかどうかは、いつでも同じにするのではなく、その日の状況に合わせて判断するのがよいだろう。
フグ対策が釣果を決める
フグ対策に万能な方法はない。エラストマーワームで耐久性を高める、メタルジグに切り替えてワームの消耗を抑える、蓄光を控えて反応の違いを確かめる。それぞれの方法を状況に応じて使い分けることが現実的だ。
ライトゲームでは、小さなワームひとつにも釣りの快適さが左右される。フグにかじられるたびに交換していては、釣りに集中できないうえ、出費も増えてしまう。ワームの損傷が続くときは、ただ交換を繰り返すのではなく、素材やルアー、蓄光の有無を見直してみたい。
フグの猛攻を完全に避けることは難しくても、道具の選び方と使い方を工夫すれば、無駄な消耗を抑えながら本命を狙えるはずだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>


