ジギングでリアフックを付けると、フォール中のバイトを拾いやすくなる一方、根掛かりやスレ掛かりのリスクも高まる。普段はリアフックを多用する筆者が、大型ブリ狙いではあえて外す理由とは?実釣経験をもとに、そのメリット・デメリットと使い分けを解説する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
リアフックのメリット・デメリット
ジギングフックの一般的なスタイルとしては、フロント側へのツインフックなのでしょう。基本動作のワンピッチジャークで上へ上へと誘って喰わせると、青物は見事に頭(前)から飲み込むように喰いつき、フロントフックが口に周囲にフッキングします。
基本動作の誘い上げのワンピッチジャークともうひとつのアクションのフォールという自由落下の落とし込みがあります。この落とし込みのフォールアクションで、リアフックがものをいう効果があり、「釣れる」確率が間違いなく上がるリアフックの増設です。
しかし、これには「釣れる」というメリットと、デメリットが存在するというお話しです。
青物のベイトの喰い方
青物は、進行方向の正面から飲み込むのが多く、後ろから追いついて飲み込むというのは、少ないはずです。アジ等を後ろから食べれば、とげがたくさんで飲み込むのたいへんだろうという想像です。
ただし、ブレードジグなどでは後ろから喰っていますが、また違った意味合いがるのでしょう。通常のジグの場合、形状には前がありますが、魚はあとずさりができないので、進行方向が前で頭です。
フォールの場合はリアから進行
フォールの場合は、ライン抵抗があるので、リア側が進行方向で、ここから飲み込みますので、リアフックが口の周囲にかかります。青物と呼ばれる一族は歯がヤスリみたいなもので、飲み込んで就餌します。
口にリアフックがかかり理想の形(提供:TSURINEWSライター・丸山明)噛みつく魚たち
サワラは、噛みつく魚です。どこからでもガブリで動きを止めます。また、砂地のヒラメやマゴチも噛みつく魚です。噛みついて動きを封じゆっくり食べる。だから、活きエサの場合は、ヒラメ40とかマゴチ50などと言われ待つタイミングがありますが、ニセモノとバレるルアーでは、アタリ即アワセです。
リアフックのメリット3選
私、90%以上でリアフックを使用します。型もののブリ狙い以外は、間違いなく「釣れる」を信じてリスク承知で使用しています。
魚はフォールが好き!
なぜならば、釣れる確率が高いフォールアクションにリアフックは必須です。魚は、落ちてくるエサに多くの場合反応します。下から上を向いて見ています。喰い気があるなら落ちてくるジグを素早く見つけます。
フォールでは、ジグは、ライン抵抗でリア側から落ちます。リアフックの抵抗で若干水平に近い斜めで動いているようです。
フォールの動きを魚は見ている(提供:TSURINEWSライター・丸山明)フォールでは魚はリアから喰う!
リアが進行方向です。よって、リアを頭と思い喰います。ジグの重みで自由落下、その途中でフワッと軽くなります。喰った瞬間です。糸フケを取ってアワセれば、一瞬で強い引きになる至福の瞬間です。
じゃれてくる魚を掛けられる
ニセモノの違和感を感じさせる前にフッキングがしたいので、フックの多点化はメリットあり、まずジグを頭からきれいに飲み込むは、そう多くはないでしょう。金属の塊ですからなかなかありえず、口の中にかけるフックとしては大きいジグフックは、口の周囲にかけるのが常道です。
また、ジグを尾っぽではたくのか突っつくのか、変な感触が出るときがあります。興味津々で近づいてきていますが、これこそ騙しあいの真骨頂でジグの動きを変化させると、前後フック4本の威力で、寄らば掛けるぞで、じゃれてくるのを制することができます。
前後フックでおまけのような2匹(提供:TSURINEWSライター・丸山明)リアフックのデメリット
潮の流れが速く、大きな磯周りを狙うようなポイント、例えば明石海峡などでは、根掛かりのリスクが高くなります。
根掛かり率がアップ
リアフックは、ジグの胴体に沿いながら落下しますが、着底時にジグが止まるとフックも着底します。この時に横移動をすると、根掛かり率が高いです。着底の瞬間を待ち構えていて、瞬時にクラッチをつなぎ、ジグを海底から離すことが必要です。
ここで、着底まで追いかけて来て、ジグを見ている魚は、底から再び動くジグにさらに反応し始めます。根掛かり防止と同時に誘いという点でも、着底からの動きが大事な一瞬です。
油断をすると根掛かりの原理(提供:TSURINEWSライター・丸山明)スレ掛かり状態になる可能性あり
フォールで喰わすとリアが口周りにフッキングします。暴れた反動で、フロントフックが胴体に刺さると、その位置に力点が移動をして、魚の頭より後方からラインを引き、スレ掛かりのたいへんなパワーを受けます。ハマチ(イナダ)ならメジロ(ワラサ)、メジロならブリのパワーに変身して走ります。
同船者が多い乗合船などでは、場合によってとんでもないことになります。これ、防ぎようがありません。あとは、魚よりパワーのあるタックルと腕力の出番でしかありません。ともに、リスクになりますが、いわゆるハイリスクハイリターンですから、釣れるか率が高くてもシーンで選択する必要があります。
胴にかかり力点が真ん中になる(提供:TSURINEWSライター・丸山明)大型青物狙いはフロントフック
200g以上の大型ジグに太軸#5/0サイズのフックをフロントシングル、ちょっと勇壮で荘厳な雰囲気を感じるリグに、#4等の強いロッドと#1500の大型SWリールで準備するのが、私の明石沖でのブリ狙いです。このエリアで狙って狙える一番の大物です。
ここまで、リアフックの優位性での多点がけなどと言いましたが、急にフックはフロントに1本だけとしている訳があります。カンパチやヒラマサからすれば、ブリとか言われそうですが、メーター前後のブリは、ブリの引きがあり、その対応です。
ワンピッチジャークが主体
フォールアクションをせず、ゆっくり大きなワンピッチジャークが主体で、喰わせの間を取りながら誘いあげます。頭から喰ってきますからフロントフックだけでOKです。
リアフックをつけていて、もしもそれを喰って、リスク2みたいになると手に負えなくなります。大型魚狙いでは、リアフックはデメリットが大きくなるので使用しません。
前後逆に刺さり力点が移動(提供:TSURINEWSライター・丸山明)太軸シングルフックがオススメ
また、シングルフックにするのは、アワセの力が1本に貫通力が集中させるため、太軸使用は、貫通箇所の広がり防止です。小ブリならいざ知らず、型もののブリは、千載一遇のチャンスでしょうから、こだわっています。
状況などでリアフックを使い分け
このように狙いもので、前後フックの使い方やリスクも含めたメリットデメリットがあります。使い方次第で、効果のあるリアフックです。着底時に引きづって、根がかりをしてしまいラインシステムを失い、時合いを逃したのも何回もあり、集中して着底をとらえることをするようになりました。
リスクはありますが、アクションとして騙しあいのようになるフォールアクションが好きです。フワッとジグの重さが消える瞬間、リアフックを喰っています。糸フケを取って、大アワセをしてからのやり取りは、フォールアクションならではのおもしろさですし、そのためにリアフックが必要です。
ブリ狙いの特化した狙い以外では、リアフックをうまく使ってジギングのおもしろさをこれからも楽しみます。
<丸山明/TSURINEWSライター>




